英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 栗原ゆうが、来日公演中にプリンシパル昇進
2025年6月21日(土)東京文化会館大ホールにて、来日中の英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(以下BRB)による『眠れる森の美女』の上演終了後、主役のオーロラ姫を踊った栗原ゆうのプリンシパル昇進が、同団芸術監督カルロス・アコスタにより発表された。
これまでにもパリ・オペラ座バレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエの日本公演において主要キャストが最高位ダンサーに任命された例はあるが、海外のバレエ団に所属している日本人ダンサーが、日本公演の終演後、観客の前で昇進をつげられるのは初めてのこととなる。
栗原は2018年にBRBに入団。瞬く間に頭角をあらわし、『くるみ割り人形』『ドン・キホー テ』『ロミオとジュリエット』など、BRBの主要作品で次々と主演を重ね、入団からわずか7年、26歳にして最高位ダンサーへと昇進を果たした。
発表後、報道陣の前にあらわれた栗原は、「日本で舞台に立ち(皆様に)恩返しできる特別な機会になりました。昇進を決めてくださった方々に感謝の思いがあります。新しいスタート地点にたった気分です。これからは自分のことだけでなく、カンパニーを率いていくというちょっとした責任感も持っていかなくてはと感じています。これまでと変わらずに一回一回の舞台を大切に、自分自身が楽しいと思える舞台を作っていきたいです」と語った。
なお、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団2025年日本公演では、東京文化会館にて、6月27日(金)~6月29日(日)に『シンデレラ』を上演。そして、7月2日(水)(フェニーチェ堺) と7月5日(土)(愛知県芸術劇場 大ホール)にて『眠れる森の美女』を上演する。
【栗原ゆう バイオグラフィ】
日本生まれ。渡辺郁子バレエスタジオ、A.M.スチューデンツを経て、英国ロイヤル・バレエ学校に入学。 2018年に英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団に入団。2022年にファースト・ソリストに昇進した。 主なレパートリーに、『ブラック・サバス ― ザ・バレエ』、『美女と野獣』、『シンデレラ』、『ドン・キホ ーテ』のキトリ、『リーズの結婚』のリーズ、『くるみ割り人形』の金平糖の精、『ロミオとジュリエッ ト』のジュリエット、『白鳥の湖』の白鳥の乙女、『眠れる森の美女』のオーロラ姫、『アポロ』のテレプ シコーレ、『シャコナ』、『イグナイト』、『インターリンクト』などがある。また、初演作品に、タケット 『ラズリ・スカイ』がある。ユース・アメリカ・グランプリ2015のNYファイナル・シニア女子第1位、2018年のロイヤル・バレエ学校アシュトン賞を受賞。