笑顔になる極上のフルーツを。千葉市緑区でライチとマンゴーを栽培する松井さん夫婦
芳醇(ほうじゅん)な香りとみずみずしい甘さが特徴のライチととろける甘さのマンゴー。いずれも南国のフルーツのイメージですが、千葉市で栽培している農家があると聞き取材しました。
試行錯誤を繰り返しさまざまな取り組み
ライチとマンゴーを栽培しているのは松井さん夫婦。
台湾で買い付けの仕事をしていましたが、現地で食べたライチのおいしさに感動し、居住する千葉市に土地を借り、2021年より栽培をスタートしました。
苗木は買い付けのノウハウを生かし、台湾から迅速かつ丁寧に輸入する独自ルートを開発。
農業の基礎は1年間農業大学校へ通い習得しました。
しかしながらライチを生産する農家は国内にほとんどなく、栽培の方法を学ぶ場所はありませんでした。
それでも諦めずに松井さんは台湾に何度も足を運び、日本の気候や風土に合った水やりの方法や肥料の与え方など試行錯誤を重ね、とびきりおいしいフルーツの生産に成功しました。
本年度より新たな取り組みとして、ライチの収穫体験や直売所での販売、さらには洋梨の栽培もスタートしました。
ライチの収穫体験は、収穫、箱詰め、ジュース作りをまとめて体験できます。
また、昨年度は収穫したライチを地域の子ども食堂へ提供。
松井さんは「子どもたちに新鮮な果物のおいしさを味わってほしい」と展望を話してくれました。
こだわり抜いたフルーツを味わって
松井さんが育てるライチは、台湾でフルーツの女王と呼ばれる玉荷包(ぎょっかほう)という品種など4種類。
玉荷包は赤と緑のグラデーションが美しい果皮と、気品ある香りと甘さが特徴です。
マンゴーの栽培は5品種で、そのうちの「蜜雪マンゴー」を日本で栽培しているのはここだけとのこと。
取材中も果樹の成長に目を細め、丁寧に作業する様子を見せてくれた松井さんですが、「私ができるのは果樹の成長を信じて見守ることだけ」と語ります。
「初夏から夏はライチとマンゴー、秋には洋梨、冬から春は多くの農家で栽培しているイチゴと、四季折々の果物を千葉市で味わえるようになったらいいですね」と松井さん。
いよいよ旬を迎える千葉市産のライチとマンゴーを一度味わってみては。
※問い合わせ
電話番号/043(355)5331 松井
ホームページ/https://sennoha-litchi.com/