2時間の穴釣りでカサゴ2桁釣果【大阪・泉南】エサとルアーいずれにもヒット
この夏はカサゴをメインの釣り物にしている。カサゴゲーム。これまではルアーにこだわっていたが、そろそろその縛りを解いて、今回は生エサも一部使ってみた。雨上がりの泉南、深日で釣り。消波ブロックでは穴釣り、夕マヅメには堤防際でメタルジグ。2時間ちょいの釣行で10尾のカサゴと出会えた。
深日港で穴釣り
最近ちょこちょこ穴釣りをやっている。幼少の頃、最初にマスターした釣りで、童心にかえって、また同じことをしているわけだ。扱う道具だけ、ルアータックルになっている。アジングロッド1本。
8月20日の深日港、快晴。雨後の気化熱で、時ならぬ涼しささえ感じていたが、そんなものも錯覚かもしれない。だって釣り場の気温は32℃だ。今のほうが暑い、昔のほうが暑いと、たまに論争になっているが、30年前に少年だった私はよく覚えている。30℃を超しただけで、昔は本当にやばいという雰囲気になっていた。だから、今のほうが確実に暑い。
そんな中でも釣り人は海に立つ。ジグ単3g、消波ブロックの間の穴を見つめる。
穴釣りでデイゲーム成立
穴釣りの基本は、とにかく足場優先。安定して乗れる足場で、「奥まで入る穴」を見つけることではないかと私は思っている。浅い穴って魚がいないものだ。するすると3gのジグヘッドが転がっていく、ラインの出を確認しながら、竿先が入ったところでアワセて巻き上げる。
使用したのは生エサ、シーフードミックスだ。120円で手に入ったので、こいつはいい。また詳しくは別の記事に紹介したいが、よっちゃんいかとこのシーフードミックスで、穴釣りはかなり安上がりにできる。あとはロストをどう減らすかだ。ここはまだまだ研究していく甲斐がある。
デイゲームは穴釣りで成立し、4尾とった。すべてカサゴ。やはり新子サイズで15cm以上は来ない。
夕マヅメはルアーに優先して食う
日没の気配がしてきて、消波ブロックを上がる。港内のキワ打ちにチェンジした。一応探り釣りみたいにジグ単3gシーフードミックスでちょっと続けたが、雑魚も食わないのだから不思議だ。やはりルアーを通したほうがいいかな?メタルジグヘッド3gで足元をさらさら~と釣る。
さすがにさっきまで新子の相手をしていただけあって、20cmちょいのカサゴが猛烈に引くような気がする。横引きでかけて暴れられているので、当然だが、こちらのほうがやはり「釣っているなー」というゲーム感が強くて面白い。
リアクションの食いで、落ちパクも二度あった。日没までに、合計6尾。ここで10尾を達成した。すべてカサゴだけだが、愛らしいばかりの単純さ。イイ奴らだ。
釣れない夜
熱帯夜。日没から食い渋るのが、この夏の大阪湾の釣りの傾向だ。この日もそうで、暗くなると一気に活性が下がってしまった。シンプルな巻きで食ってこない。浅いところをフローティングプラグで広く探してみても、返事がない。残った生エサも、まるでハリにはいかず雑魚に取られてしまう始末だ。
途中からアジングの釣り方すると、表層でアジとメバルがつついてきたが、かけたものはすべて手前バラシしてしまった。こいつらを深追いするとロクなことがない。昨年までは「なんとかしてやる」とフンフン鼻息を荒くしていたが、私も学んだ。もう君たちの相手をしてはあげないよ。ばいばい。
しかし夜釣りが思うようにいかないのは、正直、すごく物足りない。本当はここからなのだ。秋になるまでこの調子かと思うと一層つまらないが、そんなものだ。毎回うまいこといかない。この日はタチウオもお留守だったようで、どの釣り人の顔色も冴えなかったように思う。今は秋まで英気を養う時間となりそうだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>