瀬谷警察署 手話用いて防犯講和 スーパー駐在員 呼びかけ
瀬谷区の二ツ橋地域ケアプラザでこのほど、瀬谷警察署の署員が「瀬谷区手話サークルさかいの会」(和田裕子代表)のメンバー23人を対象に、手話を用いた防犯講和を実施した。
講師を務めたのは、同署北新駐在所の駐在員で、手話通訳士の資格を持つ田川孝詞(たかふみ)さん。2014年から、特殊技能で地域に貢献する「スーパー駐在」に県警から指定されており、県内各地で手話を用いた講和を行ってきた。
当日は、新紙幣発行に便乗したものや、SNSを悪用した投資やロマンス詐欺など、さまざまな手口を紹介。また、音声通話が困難な人のために開発された、「110番アプリ」の利用方法について田川さんが解説していった。
聴覚に障害を持つ参加者から、「パソコンがウイルスに感染してしまった場合、どうすればいいのか」など手話で問われ、田川さんが手話で返答する場面もあった。
田川さんは「自分は騙されないと思うのが一番危ない。留守番電話や録音機器を活用し、詐欺に気をつけて欲しい」と呼びかけた。
和田代表は、「手話を活用する人にも分かりやすく解説してもらい、ありがたい」と話した。