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もしも京都観光中に災害にあったら?~心得と対策~

京都観光Naviぷらす

近年、地震の頻発や地球温暖化による集中豪雨の発生回数の増加など、自然災害が各地で発生しています。それは多くの観光客が訪れる京都においてももちろん例外ではありません。楽しい観光中に災害が起きたとき、どうすればいいでしょう。旅行前の準備や観光中に取るべき行動などをチェックして災害に備えましょう。

"旅行に出る前の心得"


(1)天気予報を確認
台風や大雨など特に天候がすぐれない場合は、交通機関の計画運休やフライトの欠航がないかどうかしっかり確認しましょう。リスクヘッジのために旅行の延期または中止を検討することも大事です。
(2)旅に出ることを家族や知人に知らせておく

旅先で災害やトラブルに遭遇した場合は、家族や友人・知人に連絡を取らなくてはいけないことも発生します。遠方に向かう場合は行き先や旅程を伝えておくとスムーズです。
また、災害用伝言ダイヤル「171」やSNSなど、旅先から安否を知らせるための様々な方法がありますので、身近な人との間で何を使うか決めておくこともオススメです。スマホの充電が切れてしまった場合に備えて、紙の手帳などに電話番号を記載しておくのもいいですね。
(3)旅行時に持っておきたいグッズ

・モバイルバッテリー
・飲料水・携行食
・観光マップなど紙の地図
(WEB上の地図をオフラインで見られるようにダウンロードしておくこともオススメ)
・予約している宿泊施設の連絡先(紙でメモしておくと安心)
・マイナンバーカード(健康保険証)
・常用薬・マスクなどの衛生用品(多めに)
・現金(キャッシュレスが使えない場合に備えて)
情報機器、食料・飲料水、地図はとても重要です。スマホなどの電波が通じない時に備えて、または今ある電池を減らさないためにも、紙の地図があると役に立ちます。被災時には滞在予定日数をオーバーすることもあるので、お薬を服用中の方は多めに準備しておきましょう。
(4)行き先や宿泊先を調べておく

旅行で行く土地がどんなところかあらかじめ調べておきましょう。街中なのか郊外なのか。近くに崖や川、大きな池がないかなどに気を付けておきましょう。宿泊先では、非常口や避難経路の確認をしておくことが大切です。

"京都観光中に災害に遭遇したら"

壊れかけた建物からは離れましょう

地震の場合
地震直後は危険箇所に近づかないようにして、安全な場所にすぐ移動しましょう。その後に正確な情報を入手し、行動を判断することが肝心です。一斉に駅に向かわず、近くの「緊急避難広場」に向かってください。また、京都では石灯籠や石鳥居、古い塀などが多いので、地震が起こったらできるだけ速やかに離れ、倒壊に注意しましょう。
緊急避難広場とは

緊急避難広場・一時滞在施設のマーク

「緊急避難広場」は、大規模地震などの発生により、公共交通機関が運行停止になり、観光客をはじめ、通勤・通学の方々が帰宅することが困難になった場合に、一時的にとどまることができる施設です。一斉に駅やバス停に殺到すると集団転倒のリスクや余震による二次災害があるため、むやみに移動するのはやめましょう。
また、公共交通機関の再開の目途が立たない場合等に、緊急避難広場で滞留している観光客が休憩・宿泊できる場所として「一時滞在施設」があります。

急いで駅などに向かうと大変危険です。

緊急避難広場では公共交通機関の運行情報や一時滞在施設の開設状況などの災害情報を提供しています。また水道やトイレ、物資の提供<を受けることができます。
京都駅エリアの緊急避難広場

伏見稲荷/嵐山エリアの緊急避難広場

祇園/貴船/三千院エリアの緊急避難広場

その他エリアの緊急避難広場の情報は、以下のガイドマップをご覧ください。
『京都市災害帰宅困難者ガイドマップ』(PDF)
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/cmsfiles/contents/0000000/219/kitakumap.pdf
風害・水害の場合
京都滞在中に暴風警報や大雨警報などが出た場合は、避難情報の確認や、宿泊施設のスタッフの指示に従って、安全な場所で待機しましょう。状況がひどくなる前に食料や必要なものを揃えたり、モバイルバッテリーの充電などをしておくと役にたちます。また、水害時の避難場所は、安全な高い建物又は「指定緊急避難場所」になります。
アンダーパス(くぐり抜け式で周辺より低い道路)や地下街は冠水・浸水することもあり危険です。また、台風の場合は屋根瓦が飛んだり、大木が倒れたりという危険性があるので外出する際には注意が必要です。
台風一過などで観光を再開する場合、寺院や観光施設は休止・休館している場合があるので休止情報を公式HPなどで確認しておきましょう。また、台風後は、鴨川や渡月橋のある桂川など、川の水位が高くなっている場合もあるので、近づかないようにしましょう。鴨川の飛び石も注意が必要です。
指定避難所・指定緊急避難等一覧|京都市防災ポータルサイト
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/0000000311.html
家族・知人等の安否確認方法を知っておこう|京都市防災ポータルサイト
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/0000000104.html

"観光中の災害に対する京都市の取り組み"

・京都観光オフィシャルサイト京都観光Navi
https://ja.kyoto.travel/
荒天や大規模災害の後には、主要な観光施設や交通機関の休止・運行情報を調査・発信しています。
https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=430
上記のお知らせページは京都観光Naviのトップページから入れます。

・京なびオンライン 災害ページ
https://kyonavi.kyoto.travel/jp/hazard/
大規模災害発生時に観光客が活用できる情報提供サイトや、災害時に役立つ各種マップが紹介されています。

・京都市防災ポータルサイト
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/
ハザードマップや気象情報・列車運行情報を見ることができます。

・京都市帰宅支援サイト
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/kitakushien/top
大規模災害発生時は緊急避難広場や一時滞在施設の開設状況、平常時は鉄道の運行状況等を見ることができます。

・京都市災害時帰宅困難者ガイドマップ
https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/cmsfiles/contents/0000000/219/kitakumap.pdf
災害時に役立つガイドマップをダウンロードすることができます。緊急避難広場マップもあり、携帯しておくといざというとき安心です。

災害時帰宅支援ステーションのマーク

災害時帰宅支援ステーションとは、自力で徒歩帰宅が可能な場合、徒歩帰宅者に必要なサービスを提供してくれる店舗が掲出しているマークです。水道水やトイレの提供、道路情報、休憩場所の提供などを行っています。上記のガイドブックに掲載されているので参考にしてください。

・KYOTO Wi-Fi https://ja.kyoto.travel/wifi/
KYOTO Wi-Fiは、京都市と連携した事業者が提供するWi-Fiサービスです。誰でも無料で、簡単に24時間(※)利用できます。
※公共施設でご利用される場合は30分ごとに「認証手続き」が必要ですが、災害時には「認証手続き」が不要で利用できます。

"観光中の災害に備えて"


京都観光中に災害が起こったら......想像するだけでも怖いことですが、もし起こってしまっても落ち着いて行動しましょう。緊急避難広場や災害時帰宅支援ステーションなど頼れる場所もあります。また様々な情報サイトを見ることで自分に必要な情報を収集することも可能です。たくさんの人が訪れる京都、周りの人々と助け合って、みんなが無事に帰宅できるようにしたいですね。
そのためにもぜひ、旅行前に必要なものを準備したり、場所の下調べをする、家族や知人連絡方法を決めるなどしておいて、安心を増やしておきましょう。

記事を書いた人:Kyoto Love.Kyoto
京都の街、そして京都にかかわる人たちの役に立ちたい。そんな想いを原点に、人と人、人と地域との交流のなかで見つけた物語をまちかどの語り部たちが発信しています。智恵の循環が紡ぎ出す、京都人でもよく知らない京都、そして深遠なる京都の魅力を伝えていきます。
Kyoto love Kyoto.
https://kyotolove.kyoto/

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