あったか素材でハンドメイド! 秋の準備はいかがですか?
深まる秋の気配を感じながら、これからの季節を暖かく過ごすためにぴったりのアイテムを手作りしてみませんか。
あったか素材で秋を楽しむ
一度着たら手放せない! リバーシブルのあったかベスト
暖かさも、おしゃれも、抜かりなく。
あまりの着心地のよさに、ずっと身に着けていたくなるベストを提案します。
流行のフェイクファーベスト。自然と立ち上がるえりが暖かく、おしゃれです。
S〜3Lサイズに対応し、どなたでも着用しやすいよう、細部にまでこだわってデザインしました。
肩線に丸みを持たせたことで、着る人の体にしっくりとなじみます。用尺が少ないのもうれしいポイント。
ゆったりしていながら体になじむ、美しいシルエット。
基本作品Aと同じパターンで生地をかえました。スポーティーになりがちなキルティング地ですが、カジュアルすぎず、合わせやすいベストに仕上がりました。
基本作品の着丈を伸ばしてロング丈にしました。後ろ下がりのラウンドすそがポイントです。ボタンはスナップにかえ、すっきりと。
そのままお出かけ着としても、コートのインナーとしても。
天野さんに聞きました! あったか素材いろいろ
天野千鶴(あまの・ちづる)
専門学校で服作りを学んだのち、麻製品メーカーのデザイナーを経て独立。生地のプロデュースから縫製までを手がける完全オーダーメイドのショップをオープン。
ゆったり着心地のサイドギャザーブラウス
重ね着しても苦しくない、ゆとりのある身ごろが魅力のブラウスを、コーデュロイやリネンウールなどのあったか素材で作りました。
そでとわき身ごろの上半分が一体化した、ユニークなパターンのブラウス。
わき身ごろの下半分にたっぷりとギャザーが入っているので、ゆったりとした着心地です。
少し張りのあるコーデュロイは、空気をはらんでふんわりとしたシルエットに。
綾織りのリネンウールで作った作品Bは、すとんとした落ち感があり、すっきりした印象に。
温もりを感じる中厚手の生地なので、インナーと重ね着することで、より暖かく着ることができます。
えりぐりは後ろ身ごろにあきを作って、ループとボタンで留めます。
ゆったりしたそでぐりとたっぷりのギャザーで、気になるボディーラインをカバー。
えりぐり、後ろ見返し、そで口見返し、裏カフスには花柄布を使い、さりげないおしゃれを。
飛田美穂(とびた・みほ)
洋服作家。子育てをする中で「わが子のために何か作りたい」と思ったことをきっかけに、手作りの楽しさに目覚める。雑貨や子ども服作りを経て、女性に向けた服の製作に至る。
秋冬の装いをグレードアップ 大人のバケットハット
カジュアルなバケットハットを、ツイードや圧縮ウールで大人にも似合うおしゃれなアイテムに。
かぶるだけで、いつものコーディネートにトレンド感をプラスしてくれます。
ツイードを使ったシックなバケットハット。端を重ねたブリムがデザインのアクセントになっています。
サテンリボンとボタンをプラスし、高級感のあるクラシカルな雰囲気に。
裏布には綿ブロードを使用し、型崩れしにくいしっかりとした仕立ても魅力です。
オレンジ色の圧縮ウールにシルクシフォンのリボンを巻いて、しっとりとした大人のイメージに仕上げました。
ダウンブリムのスマートなシルエットで、小顔効果も期待できそう。
クラウンの裏布には薄手の綿プリントを使用しており、基本作品よりもゆったりとしたかぶり心地です。
野木陽子(のぎ・ようこ)
ニューヨークでオートクチュールを学ぶ。大人&子ども服や布小物などの製作・指導を通して、ソーイングの楽しさを伝えている。
ウール糸で刺す 連続模様のミニバッグ
北欧風の連続刺しゅうを、編み物用のウール糸で刺しました。
こぎん刺しのような刺し方で布目を数えながら模様を作って、小ぶりのバッグに仕立てましょう。
中央の模様は薄紫、上下はグレーの柔らかな色合いのウール糸が白い麻地に映える、温かな雰囲気のミニバッグ。
麻地の布目を数えながら、針を左右に行ったり来たり。1段ずつ模様を刺すと、徐々に花などの模様が出来上がります。
ぺたんこなので、荷物に入れて出かけ、外出先で使うのにも便利です。
ナチュラルなベージュの麻地に紺1色で連続模様を刺し、縦に配置。ウール糸のふんわり感がありつつも引き締まった表情で、和の雰囲気にも合いそうです。
糸は中細で、編み物で余った毛糸を活用しても。
ウール糸ならではの立体感、柔らかさが魅力です。
裏布で、刺しゅうの糸との色合わせを楽しむのもいいですね。
立川一美(たちかわ・かずみ)
刺しゅう作家。大学で日本画を学んだのち、桜井一恵氏に師事。スウェーデンや日本の刺しゅうのテクニックを使った、シンプルでモダンな作品を個展などで発表している。
一度着たら手放せない! リバーシブルのあったかベスト
ヘッダー画像
撮影/白井由香里、モデル/森本奈緒
ゆったり着心地のサイドギャザーブラウス
秋冬の装いをグレードアップ 大人のバケットハット
撮影/中野博安、モデル/宗馬さよ
ウール糸で刺す 連続模様のミニバッグ
撮影/ローラン麻奈