【京都寿司】とろける名物鱧寿司『菱箱』は夏こそ!四代続く伏見商店街老舗「阿津満」
おおきに~豆はなどす☆今回は伏見区大手筋商店街にある四代続く京寿司の老舗。名物・鯖寿司の他、先代考案の箱寿司『菱箱』がお店の看板寿司。季節の鱧を使った絶品菱箱をテイクアウトしました。
伏見大手筋商店街に四代続く京寿司の老舗の鱧寿司『菱箱』
京都の酒処として知られる伏見。そして、周辺には酒蔵が多数立ち並ぶエリアにある大手筋商店街。地元民には絶大な人気の商店街で、いつもにぎわう場所。
そんな商店街の一角にある昭和6年創業で四代続く京寿司の老舗『阿津満(あづま)』があります。以前から有名なお店と聞きつつ、今回初めて伺います。見るからに古くから続くお寿司屋さんらしい佇まいの店構え。
今回は親戚宅のランチとして、皆で食べるお寿司をテイクアウトしようと、予め電話注文をしてやってきました。
お店の前にはテイクアウト用のお寿司の見本などが陳列されています。今回は注文しませんでしたが、鯖寿司の名店としても知られ、竹皮に包まれた棒寿司らしい風情の鯖寿司があります。他、巻き寿司やらちらし寿司など宴席やお祝い仕様にもつくってもらえます。
伏見は坂本龍馬ゆかりの地・寺田屋がこの近くにあることもあり、『龍馬』と名付けた寿司二段重のお得なサービスメニューも。店内飲食ならこういうのもいいなぁと。
他、こちらもこの時期の名物寿司なのか、鯵の押し寿司『レモンあじ』がお店のイチ押しのようです。
店を入って奥に落ち着いたテーブル席があり、坪庭もあります。江戸前寿司のお店とは違い、カウンター席はなく入口スグの場所に厨房があるような間取り。
今回はテイクアウトなので、こちらがそのメニュー。
最近では江戸前方式のにぎり寿司を食べる機会が圧倒的に多いですが、祇園祭シーズンなどの夏場は、特に昔から京都に根づく棒寿司や押し寿司、箱寿司が食べたくなります。
最近でこそ冷蔵輸送技術の進歩で、京都も江戸前方式のお寿司屋さんが増えましたが、かつて夏場の生ものは敬遠されがちで、塩漬けの鯖や火の通ったネタを使うお寿司が主流でした。そして、この時期の鱧の箱寿司は子供の頃から食べ親しんだ、老若男女地元で愛されるお寿司でもあります。
で、今回は盛り合わせ、鱧を使った箱寿司『菱箱』を注文。菱箱は、小鯛や海老、玉子を使ったものもありますが、今回は鱧一択で。
人数分折詰にしてもらい、さらに丁寧に一つ一つ個包装されています。
まずはこちらが盛り合わせ。左側に巻き寿司、中央ににぎり寿司2貫、右に菱箱があります。菱箱は鱧2つと海老、玉子半々の1つ。
そして、こちらが単体の菱箱。通常、鱧をつぶして甘だれを付けたものは『箱寿司』と呼ばれ、四角い形状ですが、こちらは少し特徴的な菱形に。なんでも二代目が考案された菱形の特注押し箱でつくる押し寿司で、お店の名物なんだとか。作り手としては四角い方が作りやすいと思いますが(笑)お店の家紋からきてるんですかね。
で、さっそくその菱箱実食。蒸された鱧の上身を包丁でたたいて細かく刻み、押し箱に寿司めし、海苔と併せて型抜きし、カットして甘だれを塗って仕上げたもの。口の中でほろりと解ける柔らかさと鱧の脂と絶妙に合う甘だれ、誰もが大好きな味です(笑)
にぎり寿司はまぐろ、白身の魚は平目ですかね。サイズ感やシャリの解け具合が職人の仕事ぶりで美味。ご飯は江州米を使用とのこと。
海苔の巻き寿司も全部一緒の具材かと思っていたらそれぞれ違いました。一つ一つの具材が丁寧に調理され、それが合わさった美味しさ。
こんな伊達巻スタイルのものもあり。
テイクアウトにして家で食べる、なんともほっこりとした安定の美味しさのお寿司に皆満足しました。そして、京寿司のお店の中でも比較的リーズナブルな印象。今度は秋冬あたりにまた名物鯖寿司でも頂きたいな、と思ったり。オススメです!ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
名称:阿津満
場所:京都市伏見区東大手町762
電話:075‐611‐1379
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
関連サイト:https://kyoto-sushi.jp/member/fushimi_aduma.html