いつか、自由通路を行きかう人を迎えてね 四日市の南納屋公園で桜の植樹式
三重県四日市市の南納屋公園で1月28日、桜の植樹式があった。公益財団法人岡田文化財団の三重県「さくらプロジェクト」で贈られた苗木で、この公園と、中村工業団地1号公園、垂坂公園・羽津山緑地の計3か所に計45本のソメイヨシノが植えられるという。
植樹式は市と財団の主催で、市からは森智広市長ら、財団からは辻晴芳理事らが出席した。南納屋自治会の伊藤庸丞会長らが来賓として出席するなど、関係者を含む約20人が見守った。植樹式では森市長、辻理事、来賓のみなさんが苗木に土をかけ、成長を願った。協力事業者の三重造園によると、5年ほどするとまずまずの花が、10年すると立派な花が咲くようになるという。
南納屋公園は、国道23号を挟んでJR四日市駅と反対側にある。森市長はあいさつで、JR駅前での大学新設などで再開発が進み、駅舎から国道23号をまたいで海側へとつながる自由通路ができると、ちょうどこの公園付近に着地する計画だと紹介し、「将来、港へとつなぐ重要な場所になるこの公園で、きれいな桜が咲くことを楽しみにしています」などとあいさつした。
辻理事は、岡田文化財団の名誉会長を務める岡田卓也氏が四日市に育てられたこと、今年は100歳を迎える記念の年になることなどを紹介し、地域とのつながりに感謝を述べた。「さくらプロジェクト」は、「三重県にあらたな桜の名所を」と、財団が2023年に発表、3年間で5000本の桜の苗を県内各地に寄贈して植えてもらう。四日市市では、すでに植樹を終えたところも含め、9カ所に植えられることになっている。
植樹を終えての記念撮影