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千葉ニュータウン中央駅から日本橋駅まで最速41分 沿線PRする北総鉄道「活性化トレイン」第3弾出発!!(千葉県印西市)

鉄道チャンネル

特製ヘッドマークを付けた「地域活性化トレイン」=印西牧の原駅=(筆者撮影)

千葉県の北総鉄道と沿線自治体が共同で地域の魅力をPRする、ラッピング列車「地域活性化トレイン」の第3弾が登場し、2024年7月31日に印西市の印西牧の原駅で出発式が開かれた。運行は2025年1月末まで。

列車一編成の広告枠をすべて特定目的の広告で埋める、いわゆる「トレインジャック」の手法を採用。活性化トレインに仕立てられたのは、2013年にデビューした9200形1編成(8両)で、自社線のほか京成線、都営地下鉄浅草線、京急線に乗り入れて、羽田空港や都心方面にも向かう。

活性化トレインは北総鉄道と市川、船橋、松戸、鎌ケ谷、印西、白井の沿線6市、さらに千葉県をメンバーとする「北総線沿線地域活性化協議会」が企画。前回は2023年11月スタートだったが、今回は夏休みの海外旅行客らにアピールしようと、開始時期を4カ月ほど早めた。

もう一つの新機軸が、外装へのラッピング(シール貼付)。地域活性化協は、「千葉ニュータウン中央駅から日本橋駅まで最速41分」のフレーズで、沿線への住み替え需要を喚起する。

沿線地図と路線図を組み合わせた「北総線沿線地域活性化協議会」のラッピング(筆者撮影)

活性化協各市では、印西市は暮らしやすさ、市川市は大町駅がアクセス駅の同市動植物園、鎌ケ谷市はプロ野球・北海道日本ハムファイターズの2軍ホームグラウンドの「鎌スタ(鎌ケ谷スタジアム)」、白井市は特産のナシをそれぞれ発信。千葉県は2023年の県誕生150周年や、仕事とバカンスを両立するワーケーションを売り込む。

出発式では、沿線自治体を代表して2024年7月に就任したばかりの印西市の藤代健吾市長が、「地域活性化トレインは成田空港と羽田空港を結び、外国人の方にも多く利用される。乗客の皆さんには、沿線の魅力を知ってほしい」とあいさつ。北総鉄道の持永秀毅社長らとともにテープカットして、印西牧の原発新鎌ケ谷行き臨時列車を送り出した。

北総鉄道トップと沿線自治体代表によるテープカット(筆者撮影)

北総鉄道は2022年10月実施の全体平均15.4%の運賃値下げが話題を呼んだが、通期(年間)では値下げ後はじめての2023年度決算がまとまった。

利用客数は前年度比9.4%増の3863万人、売上高に当たる営業収益は同4.5%減の133億1千万円、営業利益は同6.9%増の30億3千万円、期間中のもうけを示す当期純利益は同6.5%増の18億7千万円(利用客数は1万人以下四捨五入、決算値は100万円以下切り捨て)。値下げで運賃収入は減少したが、利用客が増えて収入や利益は増加した。

記事:上里夏生

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