これって本当に「老化」?筋肉痛が1日後…顔の区別がつかない…専門家解説【今日ドキッ!】
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
誰にでもやってくる「老化」。
その「老化」に関するあなたの知識、間違っていませんか?
老化にまつわる知識を専門家が解説!
解説してくれるのは、医師で北海道文教大学教授の當瀨 規嗣先生です。
筋肉痛が遅くやってくるのは“老いの始まり”である ウソ?それともホント?
50代:「ホント。翌々日に出てくる感じがする。長い距離歩いた後とか」
10代:「ウソ。私も遅くやってくることはある。軽い運動をして、一日経ってもあれ大丈夫だなって思っても3日後とかにきたりする」
さて、みなさんはどちらかわかりますか?
ズバリ!答えは…「ウソ」
當瀨先生:「筋肉痛は2種類あって、運動している最中、もしくはやめてすぐに起こる筋肉痛がある。それと少々の運動でも1日ないし2日経ってから、筋肉自体に痛みが出てくるっていうのがあって、それを“遅発性筋肉痛”というんですけど、これは誰にでも起こる」
では、なぜ遅くなったように感じるのでしょうか?
當瀨先生:「年を取ると、運動しなくなる人が多くなる。たまに運動すると“遅発性筋肉痛”が出る可能性がある。年を取ったとしても、運動を何回もするようなことがあれば、“遅発性筋肉痛”は出にくくなる」
つまり、原因は運動不足!
これまでは筋肉痛にならなかった低いレベルの運動でも昔より“遅発性筋肉痛”を発症してしまうことで遅くなったと感じるそう。
年を重ねると涙もろくなる ウソ?それともホント?
50代:「ホント。自分もそうですし、いろんな経験してるから、自分の経験と多分重なってくるのかな」
専門家の答えは…「ホント」
當瀨先生:「年をとると、いろんなことに経験が豊富になるので共感性が高くなる。それで、感情が動いて涙が出やすくなる」
さらに、脳の働きも影響してくるようで…
當瀨先生:「感情を抑える仕組みが前頭葉って頭の前の方、脳にある。そこの働きが、年を重ねると若干弱くなるのではないかという研究がある。それがもし弱いんだとすると涙もろいだけじゃなく、怒りっぽくもなる」
前頭葉の機能を少しでも維持するためには、生活習慣を整えて、ストレスを軽減するのが最も大切なポイントだそう!
近視の人は老眼になりにくい!? ウソ?それともホント?
70代:「ホント。近視だったんですよね。今はメガネ何にもなくても新聞読めますし、老眼にはなっていないので」
40代:「ウソ。近眼だけど老眼になってきた」
専門家の答えは…「ウソ」
當瀨先生:「よく言われるんですけど、ウソですね。老眼のなりにくさは全員同じ。要は老眼に気づくかどうか。近眼の人は元々遠くが見えないので近くの方が見えているように感じる。近くのものが見えにくくなったっていうのに気づきにくい。それで近眼の人は老眼に気づくのがちょっと遅くなる」
老眼はピントを変える力が衰えることで起こる症状で、特に近くのものを見る時に影響を及ぼします。
近視の人はもともと近くを見やすい状態になっているため老眼には気づきにくい!ということなんです。
そして、老眼になったら使うのが老眼鏡!
老眼鏡はかけないと、目に負担がかかるだけでなく新たな体の不調にもつながるそう!
當瀨先生:「実は、老眼鏡をかけていないせいで、肩こりとか高血圧の原因になる。ストレスがかかるので、血管が締まり気味になって血圧が高くなる。すぐ老眼鏡をかけてもらった方がいい」
老化によって…眉毛が伸びやすくなる
10代:「ホント。おじいさんが長い人が多いから」
10代:「ウソ。バイトのおばさんが、『年取ったら毛生えなくなった』って言っていたから」
ズバリ答えは…「ホント」
當瀨先生:「毛が生えてしばらく、生え続けて、根元ですっと抜ける周期になっているのが毛の生え方の基本で、抜けてまた新しい毛が生えるというのが続く」
當瀨先生:「年を重ねると周期自体が長くなると言われている。つまり、周期が長い間、毛はずっと伸び続けるってことになるので長くなっちゃう」
まゆ毛だけでなく鼻毛も特に伸びやすくなるそうなので、定期的な手入れが必要になりそうです。
アイドルなど若者の顔の区別がつかなくなるのは老化現象だ ウソ?それともホント?
あなたはどう思いますか?
専門家・當瀬先生の答えは!…「ウソ」
當瀨先生によると、区別がつくかはその顔を見慣れているかどうかによって決まる。
ある程度の年齢になると、昔ほどテレビを見る時間が減ったり、見る雑誌の種類なども変わって、アイドルを見る機会が減ってしまうので、見分けがつかなくなる。
つまり、年齢を重ねても意識的に見ていれば、区別はつくので老化現象とは言えないそうです。
正しい知識を身に着けて対策を行っていきましょう。
※掲載の内容は番組放送時(2025年5月8日)の情報に基づきます。