わたしのお家 社会とつながり自立支援 女性のための施設が開設
女性のための自立支援施設「わたしのお家」が1月23日、横浜市内に開設された。従来の支援施設は、DV被害者が多く「身を隠す」「安全を確保する」ことを第一に考え、外出やスマートフォンの所持を規制してきた。新設された施設は、昨年4月に施行された女性支援新法のもと、「社会と繋がりながらケアできる」、日本でも珍しい施設になっている。
南区に本拠を構える社会福祉法人久良岐母子福祉会が、神奈川県から委託を受けて運営する。
対象者は日常生活・社会生活の中で困難な問題を抱えてる女性で、身体・生命の危険がなく、所在を隠す必要がない人。県内全域から受け入れる。市内在住者は、各区の福祉保健センターが相談窓口となる。
同施設はアパート1棟から成り、各利用者に1Kの部屋が無償で提供される。支援内容は、自立支援(約6カ月)と食費や生活必需消耗品なども支給される一時保護(約2週間)。同施設スタッフや女性相談支援員と一緒に話し合いながら、これからの生活の計画を立てていく。同施設の田代安昭マネージャーは「これまでの支援から漏れていた様々なすき間を埋める可能性がある場所。一人ひとりと向き合い、できることから一緒に考えていきたい」と話した。