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競争激しいメジャーリーグの光と影…MLB東京シリーズ大盛況の裏でキム・ヘソンは3A降格

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キム・ヘソン,Ⓒゲッティイメージズ

韓国キウムからポスティングでドジャース入りも

MLB東京シリーズが盛況裏に終わった。

初戦はドジャース山本由伸とカブス今永昇太の日本人同士が開幕投手として投げ合い、第2戦ではドジャース大谷翔平が1号ソロを放ち、佐々木朗希が先発マウンドに立った。鈴木誠也は無安打だったものの存在感は十分だった。

連日、大谷を始めとする日本人選手の一挙手一投足が各メディアで報じられ、18日に日本テレビ系で放送された初戦の世帯平均視聴率(関東地区)は31.2%をマーク。東京ドームに観戦に訪れたファンは2試合で計8万4732人に上り、まさに嵐のような大フィーバーだった。

その一方、遠くアメリカで悔しい思いを胸に秘めていた選手もいる。昨オフ、韓国キウム・ヒーローズからポスティングシステムでドジャース入りしたキム・ヘソン(金慧成=26)だ。

韓国プロ野球8年間で953試合に出場して通算打率.304。7年連続20盗塁以上、通算211盗塁の俊足で、韓国代表としても2021年の東京オリンピックや2023年のワールドベースボールクラシック(WBC)に出場した。

俊足強打の正二塁手候補として3年総額1250万ドル(約18億5770万円)プラス2年延長のオプションで契約。大谷も歓迎の意思を表明するなど期待のルーキーだった。

韓国通算打率.304も今春オープン戦は打率.207

しかし、スター軍団のドジャースでポジションを奪うのは容易ではなかった。

今春オープン戦は29打数6安打の打率.207、1本塁打、3打点、OPS.613。ドジャースのロバーツ監督はキムを東京には連れて行かず、3A降格を命じた。

昨年3月には韓国代表としてドジャースと対戦。ソウルシリーズで渡韓したドジャースとのエキシビションゲームに韓国代表の1番セカンドとして出場し、ボビー・ミラーから右越え二塁打を放つ活躍を見せていた。

エンゼルス、マリナーズ、カブス、パドレスからもオファーがあったにもかかわらず、敢えて世界一のドジャースを選んだのは、昨年の記憶があったからかもしれない。

同じアジア選手で明暗がクッキリ分かれた東京シリーズ。光と影のコントラストは、競争が激しいメジャーリーグの現実でもある。

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記事:SPAIA編集部

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