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【掛川・大石農場ハム工房】養豚家のソーセージ職人が作るホットドッグ&サンドイッチ 世界で金賞の味

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静岡・掛川市にある「大石農場ハム工房」は、大切に育てたブタで、ハムやソーセージを作っています。そんな手作りのハム・ソーセージを使ったホットドッグとサンドイッチを作るのは、養豚家であり国際コンテスト金賞の“ソーセージ職人”。どんな味がするのでしょうか。

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農場直営の工房 養豚家が作るハム・ソーセージ  

掛川市役所大須賀支所から南に車で2~3分。遠州灘の大須賀海岸沿いを走る国道150号線を進むと、ヨーロッパ風の建物が目に飛び込んできます。

ハム・ソーセージの専門店「大石農場ハム工房」(掛川市沖之須)

ハム・ソーセージの専門店「大石農場ハム工房」です。

さまざまな大きさ・色・形のハム・ソーセージを製造、販売していて、その数なんと40種類ほど。

工房で作られたハムやソーセージの数々

大石農場ハム工房は、もともと掛川市内で養豚場を営んでいた大石善弘さんが2008年に始めました。

養豚を始めて2025年で21年目になる大石さん。ブタを知り尽くしたスペシャリストです。

大石農場ハム工房 代表・大石善弘さん(画像提供:大石農場ハム工房)

大石農場ハム工房・大石善弘さん:
養豚と加工、両方に携わることで、自分の求める豚肉を生産することができます。一方で、自分で育てたブタを使うと、部位ではなく1頭まるごと仕入れることになるので、ブタ1頭をしっかりと商品化する知識と経験も大切になります。

養豚場で育てている品種「デュロック」(画像提供:大石農場ハム工房)

大石さんは、脂身と赤身のバランスが良い「三元豚」と、肉繊維が細かく脂の質が良い「デュロック」の2種類の豚を育てています。

工房では自社のブタはもちろん、厳選した国産豚肉や海外から取り寄せた牛肉を使い、ハムやソーセージを作っています。

夫婦二人三脚 妻で専務・大石仁美さん (画像提供:大石農場ハム工房)

国際コンテストで金賞 世界で認められた味と技術

大石さんが作ったハムやソーセージは、世界最高峰のコンテストでも素晴らしい結果を残しています。

2022年「IFFAドイツ国際コンテスト」で金賞

2022年、本場ドイツの食肉加工連盟が主催する歴史ある見本市「IFFAドイツ国際コンテスト」に参加。

色・形・断面の美しさなど200種類ほどの項目で審査が行われ、大石さんは出品した10種のうち、9種で「金賞」を受賞しました。

「常にハムとソーセージのことを考えている」と話す大石善弘さん

大石農場ハム工房・大石善弘さん:
頭の中では、常にハムとソーセージのことを考えています。自分で育てている利点を生かしつつ、各地で育った質の良い豚肉や牛肉も使って、もっともっとおいしい商品を作りたいです

熟成中のハムやサラミも工房で見られる

ソーセージ職人が作るホットドッグ

大石農場ハム工房では、丹精込めて作ったハムやソーセージを若い人たちにも気軽に楽しんでもらおうと、販売を始めたものがあります。

それが「ホットドッグ(600円)」です。

ホットドッグ(プレーン・チーズ・チョリソー 各600円) ※写真はプレーン

プレーン・チーズ・チョリソーの3種類があり、オーダーを受けてから調理してくれる上、テラス席もあるため、出来たてを味わうことができます。この日は王道のプレーンを食べてみました。

工房のテラス席 出来たてホットドッグを味わえる

食べた瞬間、プリッとしたソーセージの食感を感じました。そして手作りソーセージならではの、深みや風味がじんわりと行き渡ります。

また一見ハード系の固めのパンに見えますが、食べてみると固さはほとんど感じず、サクッとしていました。

ソーセージとパン、どちらも歯切れがよく、軽い口当たりです。小さな子供も好きそうな、優しい味だと思いました。

プレーンのホットドッグには絹挽きのソーセージを使用

ホットドッグに使っているソーセージは“絹挽き”というタイプの、きめ細かいソーセージです。

大石さん曰く「基本中の基本」のソーセージ。そしてソーセージとパン、どちらか一方が主張するのではなく、ホットドッグ全体を味わってもらおうと、甘すぎず、フワフワしすぎていないパンを使用しています。

若者に楽しんでもらおうと2018年に始めたホットドッグですが、その食べやすさから、意外にも年配の方から人気を集めているということです。

左)プレーン 中央)チーズ 右)チョリソー (各600円) (画像提供:大石農場ハム工房)

チーズ味も食べましたが、こちらはプレーンとはまた異なる味わいでした。ソーセージにジューシーさが加わり、力強い豚肉の味わいを堪能できます。

気軽に食べたいときにはプレーンを、ガッツリ食べたい時にはチーズをオーダーしたいと思いました。

手作りハムがたっぷり入ったサンドイッチ

ホットドッグ同様、工房で作る加工品をより多くの人に食べてもらおうと始めたのが「サンドイッチ(600円)」です。

平日は3~4種類、土日は7~8種類ほど販売しています。

サンドイッチ(各600円)

一番人気は「ローストポークサンド(600円)」です。

薄く切ったローストポークが惜しみなくぎっしりと入っています。さらに、トマトやレタス、マスタードもたっぷりと入っていて、ヘルシーでありながら、お腹はしっかりと満たされる一品です。

ローストポークサンド(600円)

食べてみるとハムは味が濃く、食べ進めるほどにうま味が感じられます。

ハムのしょっぱさと香ばしさ、トマトのさっぱり感、レタスのシャキシャキ感、そして甘めのマスタードがよく合います。また、パン生地は程よく引き締まっていて、食べごたえはあるけれど歯触りがソフトで食べやすいと思いました。

ローストハム、トマト、レタスがたっぷりと入っている

大石さんは、ホットドッグやサンドイッチを提供することで「組み合わせを楽しんでほしい」と言います。

大石農場ハム工房・大石善弘さん:
ハムやソーセージはそれだけで食べても十分おいしいけれど、パンや野菜など他の食材と組み合わせることで、おいしさはさらに広がります

工房で作るホットドッグやサンドイッチをきっかけに、ハムやソーセージをさまざまな方法で味わってもらいたいそうです。

半分に切ったり温めたりもしてくれる 飲み物の注文も可能

工房では、コーヒーやジュース、ビール類なども販売しています。テラス席でホットドッグやサンドイッチと共にいかがでしょうか。

もっとおいしいハム・ソーセージを作りたい

大石農場ハム工房・大石善弘さん:
同じハムやソーセージでも、もっとおいしくなるのではないか、もっとよくなるのではないかと常に思っています。新しいことに挑戦するのも良いけれど、今あるものを、よりおいしく、より楽しんでもらう方法も提案していきたいです

大石農場ハム工房 代表・大石善弘さん

自身でブタを育て、自身で加工する。ブタへの探求心が止まらない、まさに“ソーセージ職人”の大石さん。ハム・ソーセージのおいしさ、楽しさ、可能性を、さらに広げ続けてくれそうで楽しみです。

■店名 大石農場ハム工房
■住所 静岡県掛川市沖之須451-3
■電話 0537-48-5618
■営業時間 10:00~18:00
■定休 火

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