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茅ケ崎・平塚の駅チカおすすめ書店3選。地元の文化を支え続けた、湘南愛あふれる本屋さんをめぐろう!

さんたつ

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茅ケ崎と平塚の駅近くに店を構える3 軒が積み重ねてきた歴史は長い。この店で幼少期から本を買い、大人になった人は多いはずだ。人びとの暮らしに寄り添う地域密着店の有り様を紹介したい。

サクラ書店 ラスカ平塚店

「本は心と頭の栄養です」を合言葉に『長谷川書店 ネスパ茅ヶ崎店』【茅ケ崎】

2階の絵本売場。

創業は1947年。店長の長谷川静子さんとスタッフが取り組むのは、「本の販売」と「読書推進活動」だ。毎月1回開催される「絵本とおはなし会」は300回を超え、参加していた子供たちが成長し、入学や卒業などの節目に報告にくることもあるという。人文書にも長く力を入れていて、その品揃えの層の厚さは、本に親しんでほしいという熱意のあらわれだ。地域に暮らす人たちの知的好奇心を支えている。

1階の人文書コーナーには、歴史、評論などが揃う。
新聞の書評欄を壁に貼り、どの棚にあるか書き込んである。

店長の長谷川静子さんおすすめ!海を感じる本

『うみのたからもの』 たかおゆうこ著/講談社

言葉は少なくダイナミックに描かれた貝から広がっていく想像の世界が楽しい。大人も楽しめる絵本。

『長谷川書店 ネスパ茅ヶ崎店』店舗詳細

長谷川書店 ネスパ茅ヶ崎店
住所:神奈川県茅ケ崎市元町1-1/営業時間:9:30~20:00(土は~19:00、日・祝は10:00~19:00)/定休日:無/アクセス:JR東海道線・相模線茅ケ崎駅から徒歩1分

気軽に立ち寄る駅ビル内の“いつもの店”『川上書店 ラスカ茅ヶ崎店』【茅ケ崎】

茅ケ崎在住の漫画家さんの作品。サイン色紙もうれしい。

午前中には年配層、夕方からは学生、夜には勤め人と、地域に暮らす人たちでいつもにぎわっている。「茅ケ崎の人は茅ケ崎のことが大好き」と店長の佐々木康さんが話すように、地元の情報誌をはじめ、在住の作家や漫画家の作品が充実。作者が来店して挨拶を交わし、置くようになった本も少なくない。茅ケ崎に深く根づき、人びとの生活の一部になっているだけに、地元愛があちこちから伝わってくる。

入り口の平台には新刊&売れ筋の本。
店長の佐々木さんは茅ケ崎在住約50年。

店長の佐々木康さんおすすめ!海を感じる本

『海の近くのおいしいもの vol.4』 海の近く編集部著/うみちかブックス

湘南エリアのおいしい店が101店紹介。1店1店を丁寧に取材してあり、おなかがすく1冊だ。

『川上書店 ラスカ茅ヶ崎店』店舗詳細

川上書店 ラスカ茅ヶ崎店
住所:神奈川県茅ケ崎市元町1-1-504 ラスカ茅ヶ崎5F/営業時間:10:00~20:00/定休日:無/アクセス:JR東海道線・相模線茅ケ崎駅直結

地域の人の読書欲に応えてくれる安心感『サクラ書店 ラスカ平塚店』【平塚】

充実の漫画売場。

昨年、漫画売場を拡大。BLなど扱うジャンルを広げ、より見やすく充実したゾーンになった。特典付きの漫画や、シリーズものの時代小説の文庫、パズル誌など、発売日を心待ちにしているお客さんも多く、地域になくてはならないお店だ。幅広いジャンルをまんべんなく置いてあり、スタッフの添田大介さんは「毎日、いろいろなお客さまがいらっしゃるので、要望に応えられるようにしたい」と話す。

多種多様なパズル誌が飛ぶように売れていくという。
スタッフの添田さんは平塚出身。書店勤務23年目。

スタッフの添田大介さんおすすめ!海を感じる本

『海辺の石─小図鑑・見立て・石並べ─』 石の人著・川端清司監修/グラフィック社

模様や形、種類を意識して石を見てみると、人生が楽しくなるはず。美麗な写真も見どころの一つ。

『サクラ書店 ラスカ平塚店』店舗詳細

サクラ書店 ラスカ平塚店
住所:神奈川県平塚市宝町1-1 ラスカ平塚5F/営業時間:10:00~20:00/定休日:無/アクセス:JR東海道線平塚駅から徒歩1分

取材・文・撮影=屋敷直子
『散歩の達人』2025年7月号より

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