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“煮豚×カレー”という新境地。昭和レトロな空間でいただく優しい一皿 田布施町「カレーのランプ」

山口さん

田布施町の中心エリアに、小さな灯りのように佇むカレー専門店があります。その名も「カレーのランプ」。2025年1月にオープンしたばかりのお店ですが、すでにSNSや口コミで話題となり、地元でじわりと存在感を高めています。
今回はこのお店が提供する、煮豚がゴロリと入った完成度の高いカレーを紹介しますよ。

【写真はこちら】えっ!!カレーに煮豚!?

ひとりでも入りやすいカレー専門店

「カレーのランプ」(山口県熊毛郡田布施町下田布施3543-8)があるのは、JR田布施駅から南にまっすぐ進み、田布施川を少し超えた道路沿いです。

店主は、以前は道の駅で勤務していた方。多くの食材に触れ、調理を学ぶ中で“スパイス”と“カレー”の奥深さに魅了され、「自分が本当に美味しいと思うカレーを、いつか誰かに食べてもらいたい」という想いを温め続けてきました。

その長年の想いが形となったのが、この「カレーのランプ」です。

お店の扉を開けると、昭和レトロな看板やポスターが壁を飾っており、どこか懐かしさが漂う空間。光量を抑えた電球色の照明が優しく広がり、思わず長居したくなる穏やかな時間が流れています。席はカウンター6席とテーブル3卓ほどで、ひとりでも気軽に入りやすい雰囲気です。

 看板メニュー「煮豚カレー」の完成度がすごい

煮豚カレー 1,100円

「カレーのランプ」でまず食べてほしいのが、看板メニューの「煮豚カレー」(1,100円)。

大きくカットされた煮豚がご飯の横に添えられ、見るからに存在感があります。一般的な角煮を思わせる見た目ですが、実際に口へ運んでみると印象は大きく変わります。

脂身はとろりと溶けるような柔らかさですが、赤身部分はホロっと崩れる絶妙な煮込み加減。醤油の風味がやさしく香り、角煮に比べて濃すぎない“まろやかな甘辛さ”が特徴です。

この煮豚は国産の豚ウデ肉を使用し、弱火で約3時間じっくり焚き上げて完成するとのこと。手間暇をかけた丁寧な味わいが、ひと口で伝わってきます。

そして何より驚くのは、この煮豚とカレーとの相性の良さ。

カレーは玉ねぎをしっかり炒めて甘味を引き出し、トマトの酸味とスパイスの香りを重ね、豚スネ肉・鶏のブイヨンで旨味に厚みを出した“深みのあるマイルドカレー”。

ひと口目はスパイスが軽やかに香り、すぐに辛さは消えていく絶妙なバランスです。

このマイルドなカレーに、煮豚の醤油の風味と豚の旨味が加わることで、味わいの幅が一気に広がり、「こんなに合うのか」と思わず唸る完成度です。

いわゆるカツカレーとは違い、“煮豚だからこそ生まれる一体感”が、このお店の大きな魅力になっています。

辛さは2種類。おすすめは「辛口×生卵」

カレーの辛さは「中辛」と「辛口」の2種類。

今回食べた中辛は、辛いものが苦手な方でも安心して食べられる優しさのある仕上がりです。

店主のおすすめは 「辛口煮豚カレー+生卵トッピング」。

辛口のキレに生卵のコクが加わることで辛さがまろやかになり、一皿で2つの味を楽しめるとのこと。常連さんの間でも人気が高い食べ方だそうです。

辛口に挑戦したい方、いつもと違う楽しみ方をしたい方には、ぜひ試してほしい組み合わせです。

レトロな空間でのんびり味わう、心に残るカレー

店内の昭和レトロな雰囲気は、「カレーのランプ」という店名とも相性が良く、ほっと落ち着く空気が流れています。食券機で気軽に注文できるスタイルも訪れやすく、女性ひとりでも入りやすいのが魅力。

駐車場は20台ほどの共同スペースが用意されているため、車での来店も安心ですよ。田布施町周辺を訪れる際のランチスポットとしても使い勝手が良いお店です。

何より、このお店が提供しているのは「食事としての美味しさ」だけではありません。

店主が大切にしているのは、

「カレーを食べて嫌なことを忘れ、少しでも元気になって帰ってほしい」

という想い。

その想いが煮豚の優しい味わいにも、マイルドなカレーの余韻にも、店内の雰囲気にも表れており、食べ終わったあとに心がじんわり温かくなるような、不思議な満足感が残ります。

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