故チェスター・ベニントン母「裏切られた気分」 ─ リンキン・パーク再始動、事前に知らされず
亡くなったチェスター・ベニントンに代わり、新たなボーカリストとしてエミリー・アームストロングを迎え入れたロックバンドのリンキン・パーク(Linkin Park)について、チェスターの母であるスーザン・ユーバンクスが米に不満を明かしている。
リンキン・パークは2024年9月6日(日本時間)に新曲「The Emptiness Machine」とともに、アームストロングを迎えた。ミュージックビデオをリリースし、ライブパフォーマンスの様子もYouTubeで配信した。現在、再始動後初となる世界ツアーを行なっている。
この再始動についてバンドは、チェスター・ベニントンの家族からの理解を得られていないようだ。母ユーバンクスは「裏切られた気分です」と吐露し、「彼らは、もしも何か動くのなら私に知らせてくれると話していたんです。でも知らされなかった。おそらく、私があまり納得しないだろうと思われたのでしょう。とても動揺しています」とコメント。再始動について、バンド側から事前の通達がなかったことへの不満を語った。
数年前にメンバーのマイク・シノダやジョー・ハーンと偶然再会した際には、再結成について言及されることはなかったという。一方、生前のチェスターの声を使用した楽曲(おそらく「Lost」のことと思われる)をリリースする際には連絡があったが、今回の再結成についての音沙汰はなかったことを不信に感じているようだ。ユーバンクスは、新ボーカルを迎え入れたバンドの再結成をいかに知ったかを語っている。
「エミリー・アームストロングがバンドに加入するというのは、Googleで知りました。Googleで何か調べ物をするときは、たいていリンキン・パークの情報が最初に出てくるんです。そこで“発表があります”というものを見たんです。あの週はずっと、Googleを開いたら彼らがトップに表示されていましたよ。」
ユーバンクは、新ボーカリストの実力を評価していない。新体制となったバンドの初ライブの配信を目にした彼女は、「何の曲を歌っていたかは覚えていません。聴きたくなかったから」としつつ、彼女の歌声やシャウトについて「あまりにも高い音で金切り声を上げているようだった」とコメント。「できるだけ早く、聴くのをやめたかった」と話している。「彼らは、チェスターがやったのと全く同じことをやろうとしていますが、うまくいっていません」。
ユーバンクのほか、ベニントンの息子であるジェイミーも、Instagramのストーリーでバンドに対する。母ユーバンクスが取材に応じたこの度の記事が掲載されると、「マイク(・シノダ)はまた嘘をついた」とした。
新ボーカリストのアームストロングをめぐっては、サイエントロジー協会の会員とされる告発や、レイプ事件で有罪判決となった協会員の俳優を支持していたとされる過去が批判の的となっている。アームストロングは俳優の支持について「見誤ってしまった」とする声明を。
バンドは9月18日、米人気トーク番組の「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」に登場。マイク・シノダはトークコーナーで再始動について語り、スタジオでは新曲「The Emptiness Machine」も披露。YouTubeのコメント欄では、アームストロングの歌声を評価するファンからのコメントが多数寄せらている。
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