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「伊能忠敬すぎ」函館~札幌314kmを8日間かけて徒歩で踏破した高校生 その“徒歩旅”で見つけたものは

Domingo

北海道の大きさは度々話題になりますが、札幌と函館の距離は「ちょっと行って帰ってくる」というレベルの距離ではなく、特急列車で約3時間50分かかる大変な道のり。そんな札幌と函館の間を歩いて旅した高校生が、YouTubeで人気を集めています。

【画像】8日間に及ぶ“徒歩旅”の記録や景色の数々

投稿主のかなやの旅日記さんは、函館からスタートし、8日間かけて札幌に到着。距離にして314km、合計歩数はおよそ37万歩という超長距離移動。ゴールを報告したXには多くの方からのお祝いのコメントが寄せられました。しかしなぜ、こんな大変な旅をするようになったのでしょうか。今回は、かなやの旅日記さんにお話をうかがいました。

函館~札幌は「距離的にも丁度いい」かなやの旅日記さんにお話を聞いた

歩いて旅をする「徒歩旅」は、旅のスタイルのひとつ。かなやの旅日記さんは、これまでも東京~大阪、大阪~福岡の徒歩旅を行ってきました。

――北海道を旅するきっかけは何でしたか?

かなやの旅日記:涼しいところに行きたかったので北海道を歩いてみようと決心しました。北海道の中でも、景色が良さそうで、さらに距離的にもちょうどいい函館~札幌にしようと考えました。

――今回の旅で大変だったことは

かなやの旅日記:今までの徒歩旅とは違い、本当に何もない、ただ一本道が30km続くという区間があったことです。特に長万部~豊浦間はレストランやコンビニが一切なく、食料品等を事前にたくさん購入して持ち運ぶ必要がありました。また、熊への恐怖感がずっと続いたこともかなり精神的に辛かったです。

「ただ歩くだけではなく、さまざまな視点でまちを見ている」

かなやの旅日記さんが記録した「一本道」

――北海道の徒歩旅で、楽しかったことは?

かなやの旅日記:本州にない大自然の景色に圧倒されたことです。時間を気にせず、景色をいつまでも眺めていられるのは徒歩旅でしか味わえない経験だと改めて感じました。また、ご飯が絶品で、温泉、宿、どれも最高の思い出になりました。

自分は徒歩旅中、ただ歩くだけではなくさまざまな視点でまちを見るようにしています。家のつくり、バスの本数、空き家、人が集まる場所はどこか、人々の動線。漁師の方と話す機会があり、「最近は海の温度が上がってとれる魚が変わった」と仰っていました。

地域のさまざまな様子を歩いて記録

地域の過疎化等の社会問題について現状をよく知った上で大学で深く学んでいきたいという思いがあるので、今回の旅でも発見があって興味深いものとなりました。

YouTubeでも旅の様子を発信中

かなやの旅日記さんは、YouTubeで徒歩旅の様子を更新中。北海道の大自然が収められた動画は見ていてほのぼのと心を癒やしてくれます。こちらもぜひご覧になってみてください。

■YouTubeチャンネル:かなやの旅日記(@kanaya_travel)

【ライタープロフィール】
山下 まあや(Webライター)
北海道出身、北海道在住。コーヒー好きが高じてコーヒーメディアに携わらせていただいたことをきっかけに、Webライターの世界に入る。柔らかな文体で主観を交えた記事が最も得意。「好き」で繋がる文章が大好き。

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