資生堂の第1四半期は黒字転換も「シセイドウ」や「ナーズ」が前期比でマイナス 「ドランク エレファント」はマイナス65%の落ち込み
資生堂は5月12日、2025年12月期の第1四半期決算を発表した。売上高は2282億4100万円(前年同期比8.5%減)、営業利益は72億200万円(前年同期は87億4500万円の赤字)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は36億8600万円(同32億8600万円の赤字)と黒字転換した。
ブランド別の売上高では、主力の「シセイドウ(SHISEIDO)」が前年同期から7%減と苦戦した。「クレ・ド・ポー ボーテ(clé de peau Beauté)」は2%増、「ナーズ(NARS)」は2%減だった。売上高構成比では2%程度だが、「ドランク エレファント(Drunk Elephant)」の落ち込みが大きく、前年同期から65%減だった。
セグメント別では、日本での売上高は742億円(前年同期比2.4%減)、コア営業利益は113億円(同108.1%増)だった。中国・トラベルリテールは低迷が続いており、売上高は前年同期から12.1%減となる750億円、コア営業利益は同16.1%減となる133億円だった。米州は「ドランク エレファント」が苦戦しており、売上高は前年同期から14.5%減となる272億円、コア営業利益は19億円の赤字(前年同期は11億円)だった。欧州の売上高は316億円(前年同期比9.2%減)、コア営業利益は4億円の赤字(前年は27億円)だった。
資生堂の2025年12月期の連結業績予想は、売上高は9950億円(前年比0.4%増)、営業利益は135億円(同78.2%増)、親会社に帰属する当期利益は60億円(前年は108億1300万円の赤字)を見込む。