つきみ『RUSH BALL 2025』クイックレポートーー「ずっと立ちたかった」ATMCに立つことの喜びと想いが込められた気迫の25分
『RUSH BALL 2025』つきみ
「うちらはあんたらと一緒でバンドが、音楽が大好きです!」「田舎から3人! あんたらにかっこいいと思って欲しい! あんたらの自慢になりたい!」ーーMCでににちゃん(Vo.Gt)が叫んだその言葉がこのステージの全てだった。福島県いわき発気合い系ぎゃるバン・つきみが『RUSH BALL』に初登場した。日本中が記録的な暑さになると言われたこの日、ににちゃん気合いの黒レザージャケットに驚く中、「ねー、ダーリン」「きるゆーすたー」「消えないで天使」とメッセージ性がバチバチに強いガールズパンクがぶっ放される。
心の内を吐き出すように歌いギターをかき鳴らすににちゃん、ステージの上で感情の赴くままにベースを奏でるりーたん(Ba.Cho)、心に正直なふたりを実直なリズムメイクで支えるしゅか(Dr.Cho)。この3人が一緒に音楽を奏でているのが、最高だ。
時にウイスパーボイスを挟み込んでグッと聞かせた「ワールドエンド」、キラーチューン「LOVE KILLER」から「ミッドナイトセブンス」まで、自分たちの音楽を全てここに置いていく気迫を見せた彼女たち。ラストソング前の「被災地へ帰ります」という一言も強い強いメッセージだ。マクドナルドの月見バーガーからインスパイアされたバンド名だというつきみ。このステージが終われば9月3日(水)から月見バーガーも発売。いよいよつきみの季節が到来だ。
取材・文=桃井麻依子 撮影=河上良
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