無農薬野菜や地元産のたまごを求めてわざわざ行きたい「豊岡・加陽の朝市」 豊岡市
但馬空港インターチェンジから車で約3分。豊岡市加陽(かや)地区にある「加陽の朝市」は、市内でもっとも歴史ある民間主導の朝市。JAを介さず、地元の生産者10名ほどが協力して運営しており、季節ごとの旬の野菜や果物の苗などが並びます。
田園風景にパトライトが光り、入りやすい広い駐車場と看板が目印になります。
「このほうれん草、美味しそうやね」「そっちは柔らかそうで、そっちのは立派よ」「これ、どうやって料理しよう?」「私は茹でて酢味噌で和えるだけでも十分よ」。ここは“会話ができる朝市”。商品を買うだけではなく、生産者とのやりとりそのものが魅力のひとつです。
ひとりで買い物に訪れる人も多く、家族のためにかごいっぱいに買っていく方もいれば、自分のために少しずつ選ぶ方も。どんな方にとっても、居心地の良い場所であることが伝わってきます。
野菜の種類はその時々の「お楽しみ」。今日は何があるかな?と宝探しのような感覚で訪れることができる不思議な。どこを切り取っても温かく、ちょっとエモーショナルな朝のひとときが流れます。
高騰が続くお米も毎日入荷があり、必要な人に届くよう譲り合いながらの販売が行われています。
個人的に印象的だったのは、加陽のマスコット『やる気村の元気くん』。見れば見るほどに引き込まれるその可愛さにTシャツにしたくなるほど(笑)。
もともとはお隣のスペースからのスタートでした。
「お隣」も圧倒的なファンが多い「おかちゃんたまご」です。豊岡市内の養鶏場で毎日採卵された卵を、早朝とお昼の2回、直接持ち込む無人販売所。冷暖房完備の室内と冷蔵機能付きの自販機で、容器も再利用できる仕組みで、環境にも配慮されています。
この日も、家族や友人とシェアするためにまとめ買いをする方が後を絶ちません。
「無人販売機の殺風景さを柔らかくするため、季節に応じて飾りも月に1,2度は変えています」、と本日2回目の入荷にやってこられた石井さんに教えていただきました。遊び心も満点で、現在はは『ミャクミャク君』がどこかに隠れていますよ。
生産者の顔が見える昔ながらの販売所「加陽の朝市」。SNSも活用せずとも、ずっとここにあり続けることの尊さ。新鮮な野菜、安全な食べ物に向き合ってる姿が買い物しにいく人達に安らぎと癒しを届けています。無農薬野菜や地元産のたまごを求めて、ちょっと早起きして出かけてみませんか?きっと、あなたも“お気に入りの一品”と“心温まる会話”に出会えるはずです。
場所
加陽の朝市
(豊岡市土渕359)
営業時間
サマーシーズン(4月~10月)
7:30~11:00
ウィンターシーズン(11月~3月)
8:00~11:30
定休日
水曜日
問い合わせ
0796-23-0491