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淡水用ルアーを海釣りに使用する時に注意すべきこと 海水はルアーが浮きやすい?

TSURINEWS

淡水用ルアーを海で使う際の注意点を解説(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

手持ちの淡水用ルアーを海で使ってみよう。特にメバルやカサゴなどの比較的反応がいい魚は、どんなルアーにでも好奇心を示し、釣りやすい。しかし淡水用ルアーを海で使用する際には、いくつかの重要な注意点がある。淡水と海水の違いを理解し、適切に対応することで、楽しいルアーゲームができる。

錆びやすいハリ周りの換装

淡水用のルアーは、海水に含まれる塩分によって金属部分が錆びやすい。特に、スプリットリングやフックなどの金属パーツは、海水にさらされると急速に劣化する可能性がある。そのため、これらのパーツを海水対応の素材に交換することが推奨される。

例えば、ステンレス製やチタン製のスプリットリングやフックに換装することで、錆の進行を抑えることができる。また、使用後は真水で洗浄し、乾燥させることで、パーツの寿命を延ばすことができる。

海水ではルアーが「浮く」

海水は淡水よりも比重が高いため、同じルアーでも浮力が増すことになる。このため、淡水用のルアーをそのまま海で使用すると、意図したレンジよりも浅い層を泳ぐことになる。この特性を理解し、使用するルアーの重さを調整することで、狙い通りにレンジを攻めることができる。

たとえば、バス用のクランクベイトを使用する際には、海水での浮力を考慮して、やや重めのモデルを選ぶと良い。また、フックを軽量なものに変更することで、浮力の影響を抑えることができる。

シーバスにバスルアー活用

バス用のルアーでも、シーバス(スズキ)を狙う際に効果的なものがある。特に、ラパラCDシリーズなどのバス用ミノーは、シーバスにも流用適正大である。

ただし、これらのルアーのハリ周りは基本的に淡水仕様なので、海水対応のものに換装しなければならない。

淡水用ルアーでシーバス(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ちなみにCDシリーズはバルサ製で飛びにくいものの、スラロームアクションはもう滅法シーバス好みらしく、バクバク食ってくる。あまり飛距離を必要とされないボートシーバスゲームや、ラインを細くして飛距離を稼げるLTシーバスでは出番が多い。

ハリ周り換装、実践

以下に、淡水用ルアーを海で使用する際の注意点をまとめた実践の模様を示したい。

錆びた状況を確認

ルアーはラパラのCD3。おそらく最小モデルと思われる、わずか3cmのモデルだ。このルアー、メバルにもチヌにも抜群に聞くのだが、やはりハリ周りは淡水用である。数回使ったところで、サビが浮いてきてしまった。

状況を確認すると、アイまでは錆びていない。ハリさえ換装すれば使えそうである。

ハリ周りの錆び(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ハリの換装

何でもリサイクルだ。換装に使うハリは、一年ほど前、シーバスに半分折られてしまったルアーのものである。バチ抜けパターンのヤツに、そんなに大型でもなかったと思うのだが、バイト時に折られた。

折られたルアー(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

取り外して、スプリットリングごとCD3のリアアイに装着。

換装完了(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

たったこれだけ。今回換装したのは1コだけだが、もちろん、ハリの数だけちゃんと換装したほうがいい。私も当面これでしのいで、また錆びてきたら、新しいハリを装着するつもりだ。

なぜ今しないかと言うと、あっちこっちルアーのハリが折れてしまって、その分の換装で手持ちのハリが尽きたからだ。

バス釣り派に勧めたいソルトゲーム

ブラックバスのアングラーにはぜひ、手持ちのルアーをライトゲームやミドルゲームに持ち込んでみてほしい。メバルやカサゴ、魚影が濃いエリアならシーバスもチヌもお手の物だ。

問題となるのが海水による錆びだが、まあ使用時間が浅ければ真水の洗浄でかなり長持ちする。もちろん、ラインも海水に浸かることになるので、使用後はリール、そしてラインが触れるロッドのガイドの洗浄も怠れない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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