Yahoo! JAPAN

最後のワンマンライブ【忌野清志郎 完全復活祭】日本のロック史に刻まれた伝説のコンサート

Re:minder

2025年04月02日 忌野清志郎のアルバム「LAST LIVE at 京都会館 2008」発売日

「忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館」の放送が決定


春になると、清志郎を思い出さずにいられない。時には春の陽射しのように暖かいラブソングで包み込み、時には春の嵐のようにラディカルなメッセージで現実を突きつけ、当事者であれと促す清志郎。4月2日には誕生日がやってくる。そしてその1ヶ月後には命日がやってくる。旅立ってから今年(2025年)で16年経つが、僕らは清志郎を忘れない。

そう、2025年はRCサクセションとしてシングル「宝くじは買わない」でデビューから55年目のアニバーサリー・イヤーでもある。これに伴い、WOWOWプラスが運営する『歌謡ポップスチャンネル』では、誕生日の当日21時より、【忌野清志郎 55周年記念特集 -第1弾-】として、『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』が放送される。

2006年、アルバム『夢助』をナッシュビルでレコーディング。帰国後、喉頭がんで療養期間を余儀なくされ、その2年後に行われたこのライブは、本格的な活動再開の狼煙となるはずだった。それはファンにとって、まさに “待ち侘びた時” といえるもの。セットリストを振り返ってみると、この時点での最新アルバム『夢助』からの選曲が目立ち、凱旋ライブというよりも、現在進行形の忌野清志郎という印象が強い。つまり、清志郎は最後まで歌い続けることしか考えていなかったのだろう。

“バンドマン忌野清志郎” の真髄ともいえる圧倒的なパフォーマンス


冒頭、治療のためスキンヘッドだった病室で撮影された写真が次々と映される。そして、みるみる髪が伸び始める様子をコマ送りで復活までの軌跡を映像で具現化。“2年間よく寝たぜ!” というキャプションがなんとも清志郎らしい。

ステージにはこの日の清志郎を支えるバッキングメンバー “NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS” が次々と姿を現す。新井田耕造、三宅伸治、ホーンセクションの梅津和時、片山広明… 清志郎の盟友たちだ。そしてジェームス・ブラウンのようなスパンコールをあしらった派手なマントで登場する清志郎。途中のMCで “バンドに戻ってこれてすごく嬉しい” と何度か繰り返したように “バンドマン忌野清志郎” の真髄ともいえる圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられる。

新たな息吹が吹き込まれたRCサクセションの名曲


オープニングは、この時の清志郎の心情を体現した「JUMP」だった。これ以上のオープニングはないだろう。武道館の客席からは歓喜の声、そして感動の涙が入り混じる。中盤、仲井戸麗市が登場し、珠玉のRCサクセション・ナンバーが6曲繰り広げられる。初期の名曲「ぼくの好きな先生」も披露され、清志郎クロニクル的な趣もあるが、楽曲たちには新たな息吹が吹き込まれている。綿密なアレンジもそうだが、バンドのグルーヴからもノスタルジーにさせないという気概を感じる。だからこそ、終盤に歌われた「激しい雨」の「♪RCサクセションが きこえる」にさまざまな思いが交差して、目頭が熱くなる。

この日、おそらくここにいる全てのオーディエンスは清志郎の完全復活を信じて疑わなかっただろう。清志郎がいなくなってしばらく経った今だからこそ、その存在感をより強く感じる。「ドカドカうるさいR&Rバンド」も「キモちE」も、そして大団円の「雨あがりの夜空に」… 珠玉の名曲たちが決して色褪せないように、清志郎というバンドマンもまた、決して思い出にならないというのが、この映像を見れば実感できるはずだ。

最後の音源となる「LAST LIVE at 京都会館 2008」もリリース


そしてさらに朗報だ。デビュー55周年を記念して、清志郎最後のワンマンライブとなった “忌野清志郎 完全復活祭 追加公演” 最終日、京都会館第一ホールのライブ音源が『LAST LIVE at 京都会館 2008』として、ユニバーサル ミュージックよりアナログレコード180g重量盤とCDでリリースされる。こちらには、ソウルフルなバンドサウンドとして蘇った「い・け・な・いルージュマジック」や清志郎の息遣いが聞こえてくるような臨場感がたまらない「トランジスタ・ラジオ」など『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』では演奏されなかった曲も収録されている。

本作に収録されている「トランジスタ・ラジオ」の中で清志郎は、「♪内ポケットにいつも “今も” Oh トランジスタ・ラジオ」と歌う。そうなんだ。清志郎はRCサクセションが活動休止した1990年も、THE TIMERS、忌野清志郎&2・3'sなどを経てソロ名義の活動にシフトした時も、ずっと変わらなかった。清志郎はずっと清志郎のままだった。それは “今も”。そう、残された楽曲の中で。時にはあたたかく僕らを包み込み、時には、シニカルに現実を突きつけ、僕らの側に立っている。

Information
忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館
​​

▶ 放送局 :歌謡ポップスチャンネル
▶ 放送日時:4月2日(水)21時00分〜
▶ 番組内容:2008年2月10日(日)に日本武道館で開催され、日本のロック史に深く刻まれた伝説のコンサート。喉頭癌による闘病生活からの復活を告げ、RCサクセションの盟友、仲井戸 ”CHABO” 麗市、新井田耕造とともに360度解放された武道館を埋めつくす13,000人もの観客を熱狂と興奮の渦に巻き込んだ、祝福ムードあふれる感動のステージ。RCサクセション時代の名曲を含む ”キング・オブ・ロック” 忌野清志郎の魂、全25曲をお届けします。

祝!RCサクセション・忌野清志郎デビュー55周年『LAST LIVE at 京都会館 2008』

▶ タイトル:LAST LIVE at 京都会館 2008
▶ 発売日 :2025年4月2日(水)
▶ 3LP+40Pブックレット
・仕様:三方背ケース入り 180g重量盤
・価格:13,000円+税
▶ 2CD+56Pブックレット
・仕様:2CDデジパック
・価格:5,000円+税

【関連記事】

おすすめの記事