田んぼのホソでのパン鯉釣りで70cm級コイを手中 強風対策で水路移動が奏功
暑い日や寒い日と、ころころ天候が変わる時期。今回はそんな春の突風の中でのパン鯉釣行をレポートしたいと思います。
突風に苦しむ
当日はかなりの突風が吹く中、新規釣り場でのパン鯉釣行となりました。強風はパン鯉にとって痛い要素であり、水面のパンがちぎれ、鯉がパンを認識できていないなんてことも。パン鯉に限らず風は釣り人にとって天敵です。
不安はつきませんでしたが、何とかなると思いながら死に物狂いで自転車を漕ぎ新規釣り場へ向かいました。
鯉の姿は多い
今回の釣り場は綾瀬川。風の影響で水面が荒れ、水中の状況をゆっくり見ることは出来なくとも、鯉の気配が確認できるほどに魚影は濃かったです。
パンを撒いて様子を見ようとしましたが、風が強すぎて明後日の方向にパンが飛んで行ってしまう事態に。風が少し収まった頃合いを見計らい、パンを上流から流し反応を見ることに。
しかし、鯉も風の影響かパンを視認できていないのか、素通りしていく個体が多数を占めていました。食いついたのは浅瀬に流れ着いたパンの残骸を食べる個体。その鯉を狙うべく、今回はルアーリグを用いた仕掛けを使用。風も強く、広い釣り場のためノーシンカーでの釣りは無理だと思い、急遽作った仕掛けです。
一応この仕掛けでも鯉を釣り上げた経験があるので大丈夫だろうと思い投げるも、風が強すぎてどんどんルアーが違う方向に流されてしまい、思い通りの釣りが全くできない事態に。
攻めきれず支流へ
その後も一向に風はやまず、投げたルアーリグも風に流されて鯉の元へ届かず時間だけが過ぎていくことに。そこから状況が進展すると思えなかったため、風の影響が少ない支流の水路へ行くことに。
田んぼのホソだったため、仕掛けに影響するほどの風が入り込まない場所でした。鯉の活性は高めだったので、数投目で反応。70cm弱の良型の鯉が顔を見せてくれました。
ベイトのノーシンカーでは限界
今回河川と支流でのパン鯉ということで、かなり広範囲に攻める展開となりました。そこで感じた事として、やはりベイトタックルでのノーシンカー釣法には限界があるということを改めて痛感しました。
限界というより、そもそもベイトでのノーシンカーは理論上不可能な釣り方。ベイトはその性質上、軽めのリグや仕掛けを投げることに不向きなタックル。今ではベイトフィネスと呼ばれる、スピニングのような釣り方もありますが、鯉相手では歯が立たないどころか返り討ちに遭うのが目に見えて分かります。
今までは小川や水路での釣りが多かったため、ベイトでのノーシンカー仕掛けでも何とかなっていましたが、今年は新規開拓をメインに考えています。今回のような河川で挑む場合、今までのように上手くいく未来が見えません。
今後はフロートリグを使った釣りもできるように精進しようと思います。また、今まではベイトタックルのみの釣りが多かったので、この機会に基本であるスピニングでの釣りも視野に入れようとも思いました。
どうしても活性が低く、警戒心が高い魚相手にはノーシンカーでの釣りが有効になるのは、今までのパン鯉で分かる事実であることに変わりはありません。ベイトのみに頼らず、色んな釣り方が出来るように鍛えたいと思います。
<泉陽登/TSURINEWSライター>