吉祥寺のおすすめランチ5選。中華、イタリアン、ハンバーガーまで、多彩な料理を味わおう!
住んで良し、歩いて良しの街・吉祥寺には、多くの飲食店や雑貨店、古着店などさまざまな店が軒を連ねる一方で、どこか落ち着いた雰囲気を漂わせるエリアも存在する。そんな吉祥寺でランチにおすすめの店を、商店街の一角、住宅地、昭和の雰囲気が残るエリアなど各所からピックアップし、ご紹介します。地元のお客さんに愛される店から、海外からの観光客も訪れるような店まで、バラエティー豊かな料理が待っています!
ニューヨークの街角みたいな店内で名物のチョップドチーズサンドイッチを『The Daps Famous Hood Joint』
井の頭通りを三鷹方面に歩くこと約5分、アメリカから輸入した雑貨とアメリカのローカルなサンドイッチなどを販売する『The Daps Famous Hood Joint(ザ ダップス フェイマス フード ジョイント)』がある。名物は、店主がニューヨークのイーストハーレムにある名店、『Hajii’s(ハジーズ)』で学んだレシピで作るチョップドチーズサンドイッチで、チキンオーバーライスやフレンチフライ、スナック菓子も置いてある。
地元の人々だけでなく、インバウンド客や横田、横須賀、座間基地に所属するアメリカ兵たちもわざわざこの店にやってくるという。そんな名店直伝のチョップドチーズサンドイッチ1150円は、鉄板の上で薄切りのビーフを焼きながらチョップして粗めに刻み、特別に配合したスパイスや調味料で味付けする。フレッシュなレタスとトマト、チョップしたビーフが見えなくなるほどチーズがたっぷりかかった具材を軽くトーストした特製のパンではさむ。
中腹の階段に座りガブリと豪快にかぶりつくと、ジューシーなビーフの旨味とチーズのコク、シャキシャキのレタスやトマトが相まって、むむむ、これはクセになる味だ! 店内のシチュエーションも手伝って、ニューヨークに行った気分になれる。
できたてのサンドイッチは、ニューヨークでよく見かけるブラウンストーンという建築様式を表現したレンガの階段にどっかりと座って食べよう。
『The Daps Famous Hood Joint』店舗詳細
The Daps Famous Hood Joint(ざ だっぷす ふぇーます ふーど じょいんと)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-20-3/営業時間:11:30〜21:00/定休日:なし /アクセス: JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩5分
閑静な住宅地で老舗中華料理店の味を引き継ぐ『龍華』
吉祥寺駅北口から徒歩くこと12分。民家が立ち並ぶ閑静な住宅地に中華料理店『龍華』がある。店主の哲さんは、丸の内にあった大正11年(1922)創業の老舗中華料理店「山水楼」で約20年腕を振るい、1988年に独立。杉並区善福寺の青梅街道沿いに『龍華』を構えたが、1992年には移店し現在の吉祥寺北町にオープンし現在に至る。
「山水楼」でやってきた昔ながらの手法で調理し、ラー油やメンマなど可能な限り手作りするのがこだわり。メニューは昼・夜共通で、ご飯もの麺もの、定食などのほか、エビのチリソース煮や肉野菜炒めなどといった一品メニューもあるが、一番人気は五目焼きそば1100円だ。
中華麺を蒸し、キツネ色になるまで焼いたものにエビとイカ、豚肉、白菜などの野菜を入れ、醤油や塩、ラーメンスープなどで味付けた五目あんかけがたっぷりとかけられる。野菜はシャキシャキ、エビやイカもプリッとしていて、全体的にまろやかなやさしい味付けだ。外側をパリッと焼き付けた麺は香ばしく中はもっちりとして五目あんによく絡む。カメ入り紹興酒(10年熟成)770円(特製ボトル750ml 3850円)とも相性バツグン!
『龍華』店舗詳細
龍華(りゅうか)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺北町1-4-2/営業時間:11:30〜14:00・17:00〜21:00、土・日・祝は11:30~15:00・17:00〜21:00※夜は完全予約制(3名以上で前日までに予約)
/定休日:月・火(不定あり)/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩12分
素材を最大限に生かした“イタリアのマンマの味”を『La Creatura(ラ・クレアトゥーラ)』
吉祥寺駅北口のサンロード商店街でも『シュープラザ吉祥寺本店』は大きくて目立つ店舗だ。そのビルの3階にあるのが、2002年創業のトラットリア『La Creatura』。イタリアの郷土料理や伝統料理がリーズナブルにいただけるレストランとしてスタートし、とくにランチタイムはマンマが作ったような親しみやすいメニューが味わえる。
料理はパンやドレッシング、ソースからなるべく手作りにこだわっている。それは、スープひとつにしても素材の味わいがダイレクトに感じられるから、そしてそもそもイタリア料理には素材を生かした料理が多いからだ。また、ワインはイタリア産のみを取り扱い、イタリア全土からさまざまなテイストのものを取り揃えているのもこの店の特徴だ。
ランチで一番人気メニューは、ローマ風ピッツァのマルゲリータ1650円(スープorサラダ、自家製パン、ドリンク付き)。ローマ風ピッツァは生地が薄く、直径30cmほどの大きさが特徴だ。耳の部分はパリッと軽い食感で香ばしく、中の生地はモッチモチ。噛み締めるとフルーティなトマトとピッツァソース、チーズがあふれてしまうほどジューシーだ。フルーツのようなチェリートマトは甘酸っぱく、トマトベースのピッツァソースは旨味が凝縮。さらにチーズのコクやバジルの香りが食欲を誘う。ディナーは人気のメインディッシュ、牛ホホ肉ワイン煮込みや鮮魚の香草パン粉焼きと野菜のグリル〜や、自家製の手打ちパスタとともに、多彩なワインも楽しめる。
『La Creatura』店舗詳細
La Creatura(ラ・クレアトゥーラ)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-9-10 ファミリープラザ3F/営業時間:11:00〜16:00(15:00〜16:00はティー&ランチ)・17:30〜21:00LO(土・日・祝は11:00〜15:30LO・17:30〜21:00LO)/定休日:不定/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩3分
鶏と昆布のあっさりスープでいただく、つるモチッ!生米麺のフォー『チョップスティックス 吉祥寺店』
吉祥寺駅北口を出て徒歩3分。ヨドバシカメラ方面へ進み、裏通りに入るとアジアの香りが漂う『チョップスティックス』が現れる。店主の茂木さんは、イギリスで米麺に出合い、さらにベトナムでの食体験からヒントを得て、国産米を使った生米麺フォーを日本で開発した。
米粉の配合や製麺技術に試行錯誤を重ね、米の香りがあり独自のモチモチ食感を実現させた。ランチタイムには、生麺フォー、越南鶏飯(コムガー)などの炊き込みご飯、生春巻きなどを組み合わせたがセットがあり、10種の生麺フォーと2種のブンから、炊き込みご飯は3種から選べる。
なかでも定番の蒸し鶏のフォーは、国産鶏のガラと北海道産昆布でとったスープが、あっさりとしながら旨味が深く、無化調とは思えないほど。もちもちの麺とやわらかな蒸し鶏、シャキシャキの生春巻きも現地を思わせる。食後には、ほんのり甘みを感じるハス茶のサービスも。にぎやかな吉祥寺の路地裏で、ちょっとしたアジア旅行気分を味わえる。
『チョップスティックス 吉祥寺店』店舗詳細
チョップスティックス 吉祥寺店(チョップスティックス きちじょうじてん)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-4 日得ビル1F/営業時間:11:30〜14:30・17:00〜23:00(土・日・祝は11:30〜23:00)/定休日:不定/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩3分
とろける角煮のハンバーガーをワイルドにかぶりつけ! 『バーガー喫茶 ちるとこ』
吉祥寺駅北口を出て、中道通りを進むと見えてくる『バーガー喫茶 ちるとこ』。半地下にある店舗は少しミステリアスだが、扉を開けば温かみのある照明とウッド調のインテリアが広がり、BGMにはジャズやクラシックが流れていて、レトロな喫茶店のように落ち着ける空間だ。昼はハンバーガー&喫茶メニュー、夜は『半地下酒場 きちりん』として営業しているところも面白い。
ハンバーガーのメニューを開くと、クラシックハンバーガー1350円や、ベーコンチーズバーガー1700円などオーセンティックなものと、和風のエッセンスを加えた角煮バーガー1650円やわさびアボカドバーガー1650円など、オリジナリティあふれるハンバーガーがそろう。サイドメニューのコーナーには、レトロ喫茶によくある喫茶プリン550円やクリィムソーダ750円などがあってそそられる。
ちなみに、オープンから15時までのランチタイムはドリンクが無料で付くからお得だ。煮込んだ一番人気の角煮バーガーは甘めの味付けで、牛100%のパティとの相性がバッチリ。ボリュームがあるけれど見た目よりあっさりとした味わいで、どんどん食べ進められる。市販とは違うスパイシーなクラフトコーラにもよく合う。
角煮は夜でも名物として提供されるから、人気のフルーツサワーと合わせてみるのもアリだ。ぜひ昼と夜、お店の違った顔を楽しんでみよう。
『バーガー喫茶 ちるとこ』店舗詳細
バーガー喫茶 ちるとこ(バーガーきっさ ちるとこ)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-24- 6 /営業時間:11:30〜17:00LO(『半地下酒場 きちりん』は18:00〜21:15LO)/定休日:不定(『半地下酒場 きちりん』は月)/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅徒歩2分
取材・文・撮影=パンチ広沢
パンチ広沢
ライター・ドローンパイロット
学生時代、爆笑問題さんにインタビューしたのをきっかけに阿佐ケ谷に住み始め、以来30年もの中央線沿線ウロウロLIFE。グルメ、旅、エンタメいろんな仕事を幅広く担っているが、とどのつまり人の話を聞くのが好きなんだなあと思う今日この頃。2024年二等無人航空機操縦士の資格を取得しドローン関係の仕事も開始!