東京、8月17・18日に開催されるホラーイベント4選
2024年もお盆のシーズンを迎えた。先祖の霊が帰ってくるといわれるこの時期、日本では怪談の季節でもある。お化けが定番だが、怖いものは都市伝説に呪物と時代によって広がりを見せている。盆休みに合わせて都内で開催される、ホラーイベントを3つ紹介する。まだまだ暑い夏に、背筋が寒くなるひとときを過ごしてみては。
呪物書店
呪物コレクターとしても有名な怪談師・田中俊行の呪物コレクション展「呪物書店」が、秋葉原「書泉ブックタワー」9階のイベントで開催される。 150を超える彼の呪物コレクションの中から厳選された約50点のいわくつき呪物が並ぶ。タイトルに「書店」と名付けている通り、書籍に関する呪物を楽しめるのが同イベントの大きな特徴だ。
週末には、閉店後の書店で田中による解説付きの呪物観覧が楽しめる「ナイトミュージアム(怪談会)」を実施。このほか、「事故物件住みます芸人」として人気の松原タニシやオカルト系YouTuberの都市ボーイズなど豪華ゲストとのトークショーやサイン会など、肝が冷えるような企画が盛りだくさんだ。いつもより涼しいお盆が過ごせるかもしれない。
同イベントは日時指定制なので注意してほしい。トークショーなどのイベント参加チケットはすでに売り切れてしまった回もあるほどの反響ぶりで、残りあとわずかのチケットもある。急いでチェックしよう。
※7〜18日 12〜21時/書原ブックタワー/料金は呪物ステッカー付き1500円、ナイトミュージアム・トーク&サイン会・怪談会付き3000円
都市伝説展
UFOに宇宙人、1970年代から80年代にかけて広まった「口裂け女」や、90年代以降、学校の怪談として語られた「テケテケ」、2010年代にインターネットで広まりを見せた「きさらぎ駅」など、いつの時代も都市伝説は子どもだけでなく、大人の心も捉えてきた。2023年、日本のオカルト50年の歩みを振り返り、のべ3万人を動員した「都市伝説展」が、2024年も開催される。
同展では、世間を賑わせたさまざまな都市伝説を立体物やパネルを交えて解説。昨年好評を博した心霊写真や呪物展示、フォトスポットもボリュームアップし、老若男女様々な方が楽しめる展覧会となっている。さらに過去の東京スポーツの紙面を飾ったオカルト関連記事など厳選した記事も展示する。
期間中にはトークショーが毎日のように行われ、8月18日(日)13時からは大島てると村田らむが、会場内きさらぎ駅前に登場する。展覧会グッズも、「こっくりさんランチョンマット」や「呪物アクリルキーホルダー」など、童心に帰って思わず手が伸びそうになる品揃えだ。
※10~25日 10時00分~18時00分(入場は30分前まで)/池袋サンシャインシティ/料金は1500円、小・中学生1000円
お化けの棲家
深川江戸資料館がお化けの棲家になる。同館は隅田川のほとり、深川佐賀町の1830年代末期の町並みをリアルに再現。館内に入れば江戸時代にタイムスリップし、江戸時代の庶民の暮らしぶりがうかがえる。
いつもは明るい中、落語でお馴染みの長屋や船宿、火の見やぐらが迎えてくれるが、会期中は暗がりの佐賀町を歩いていく。目を凝らすと、のっぺらぼうやアマビエ、三つ目小僧の姿を発見。船宿の女将さんがろくろっ首になっているなど、町のあちこちに隠れている24のお化けを探してみよう。
8月17日(土)11〜16時には、春と秋に開催されている「深川お化け縁日」から出店がある。深川土産に「お化けモノ」を手に入れてみては。
※16〜18日 16日18〜21時、17日 9時30分〜21時、18日 9時30分〜19時(入場は30分前まで)/深川江戸資料館/料金は300円、小・中・高校生 30円
行方不明展
「行方不明」をテーマにした体験型の展覧会が「三越前福島ビル」で開催。考察型展覧会「その怪文書を読みましたか」を手がけた若手ホラー作家の梨、ホラー専門の制作会社・株式会社闇、テレビ東京のプロデューサーで演出家の大森時生が制作を担当する。
薄暗い会場は音響や照明、空間演出にもこだわった不穏な雰囲気。展示は「ひと」「場所」「もの」「記憶」の4つのルートに分かれている。張り紙、遺留品、物品、都市伝説といった不気味な情報の展示を見ながら考察し、「行方不明」の痕跡を追っていく、という内容だ。
観覧の所要時間は約90分。展示内容は全てフィクションだが、会場を巡っていくうちに突然消息を絶った人や、予兆なく消えてしまったものたちの不気味なストーリーに引き込まれていく。 ホラーや怪談のエッセンスも同時に感じられる、新感覚の恐怖を体験してみては。
※7月19日〜9月1日 11〜20時(入場は閉館の30分前まで)/三越前福島ビル/料金は2200円