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藤澤浮世絵館 弥次喜多の旅路辿る 5月17日から企画展

タウンニュース

歌川広重『東海道五十三対 二川』(藤澤浮世絵館提供)

辻堂神台の藤澤浮世絵館で5月17日(土)から7月6日(日)まで企画展「東海道中膝栗毛江戸のコメディアン弥次さん喜多さん」を開催する。

江戸時代後期の戯作者・十返舎一九の代表作『東海道中膝栗毛』や、同作から派生した「栗毛物」と呼ばれる作品の版本や浮世絵を展示する。

東海道コーナーでは一九や同作の主人公の弥次さんと喜多さんを紹介する展示や、幕末の『東海道中栗毛弥次馬』(仮名垣魯文・文、落合芳幾・画)が並ぶ。

藤沢宿コーナーでは一九の代表作の一つ『諸国道中金の草鞋』や、当時の藤沢の様子が描かれる『江之島土産』などを展示。江の島コーナーでは、歌川広重など当時の絵師が弥次喜多人気に影響され自作に登場させた絵などが並ぶ。

企画展コーナーでは魯文の『西洋道中膝栗毛』を展示。明治初期に弥次喜多の孫が世界中を旅する作品となっている。

派生作品の多さについて「栗毛物が庶民の生活の一部になっていたことがわかる」と同館の学芸員は話す。「弥次喜多の滑稽な道中や、一九の言葉遊びは現代人にも共感できる。同展で好きなエピソードを見つけてもらえれば」

入場無料。午前10時から午後7時まで。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111。

仮名垣魯文・文、落合芳幾・画『東海道中栗毛弥次馬 坂の下』(同)

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