中学生向け防災冊子の第2弾 官民協働で完成、今月から順次配布
藤沢市と(株)櫻井興業(辻堂元町)、(株)ペガサス(横浜市)が手掛けた中学生向け防災冊子「ふじさわ防災ナビJr.」が1日に完成した。昨年に続く第2弾で、今月から市内全中学生に順次配布される。
3者は一昨年、関東大震災から100年の節目を機に「防災啓発事業の推進に関する協定」を締結。中学生に防災意識を高めてもらおうと冊子制作を企画し、昨春初版を発行した。授業で活用する学校もあったという。
新たな冊子はA4判全54頁で、約2万部発行。情報や写真を更新し、読者の書き込み欄やイラストも多く散りばめ、親しみやすい作りに。「地震」「風水害」「共助」の大きく3章に分け、1923年9月に発生した「大正関東地震」を踏まえた市内の被害想定や地震発生時にするべき命を守る行動、風水害の仕組み、避難所での注意点、今からできる防災への取り組みなどを紹介した。
防災冊子のほか、1年生には市の防災ハザードマップ、防災アニメ、非常用トイレをまとめたBOXも配られる。
櫻井興業社長の櫻井貴裕さんは「企業が主体となって子どもを守る活動ができる冊子」とした上で、「より多くの企業の皆さまにも協力を仰ぎ、今後も継続的に発行していきたい」と話した。