旧中川のハゼ釣りポイント紹介【東京】10cm級の良型多く引き楽しめる
8月も中旬に入ると、東京都江東区と江戸川区の境を流れる旧中川のハゼが面白くなる。ここでは、おすすめのポイントである都営新宿線東大島駅周辺を解説するので、釣行の参考にしてほしい。
旧中川でハゼ釣り
都営新宿線東大島駅周辺は駅の真下を川が流れており、電車釣行にとても便利。また、ハゼの魚影もすこぶる濃く例年5月の連休明けから釣れ出し、10月まで長く楽しめる。しかもシーズン初期から良型が揃うのが特徴だ。
両岸の川沿いにはきれいな護岸が整備されているので足場はとてもよく、スニーカーで釣行可能。
川の上流と下流は普段は水門で閉められているため潮の影響は受けず水深は一定で、流れがなく釣りやすいのが特徴。潮時を気にせず出かけられるのも魅力。
両岸とも川に隣接して大規模な親水公園が整備されており緑が豊かで環境もいい。公園内にはトイレや水飲み、屋根付きの休憩施設があり、ファミリーにも安心。
江戸川区側のポイント
電車釣行の場合、駅の改札は川をまたいで東西に分かれている。東岸の江戸川区側のポイントには、小松川口から駅前ロータリーを西に歩くと土手に出る。釣り場は目の前だ。
江東区側のポイント
一方、江東区側のポイントは、大島口から南側にある駅前ロータリーに出て高架沿いの公園の中を東に抜けると河原に降りられる。
車の場合は少し不便だが、駅の北側、江戸川区側の新大橋通り沿いに大島小松川公園があり、公園内の駐車場が利用できる。
お勧めのポイントは江東区側のゴロタ護岸帯で、駅の下から下流の中川大橋までの区間で釣果が安定している。
江戸川区側は長竿、江東区側は短竿
江戸川区側のポイントもいいが、砂地で遠浅。ハゼの環境に好適のポイントだが、朝はヘチで釣れるものの日が高くなるにつれて魚は沖に移動する。したがって長竿で沖め狙いが有利になる。江東区側は短竿で手軽にヘチから狙えるのでこちらを勧める。
ヘチはゴロタ石組で、ロープ杭の先が急深になっており、水深は1.5m前後。ロープの手前は水深50cm前後の砂地の平場。釣りにちょうどいい水深で盛期にはここでハゼの姿が確認できる。この魚を見釣りで狙うといいだろう。
10cm級の良型が多い
魚の近くに静かにエサを落とすと、数尾単位で寄ってくる。魚がエサを食いつく瞬間に竿を上げるのがコツだ。何尾釣ると魚もスレてくる。アタリが遠くなったら、ポイントを沖の深場に変えるか他の場所に移動しよう。
1カ所にこだわらず、ハゼの姿を見つけながら釣れば、1~2時間の釣行でも50尾以上の釣果を上げることも可能だ。
また10cm級の良型が多いので引きも存分楽しめるだろう。なお、土日祝はカヤックやボートが通るので、平日の釣行をすすめる。
ハゼ釣りタックル
私のタックルは2.4~3.2mのズーム式ノベ竿にミチイト1号を竿いっぱいに結ぶ。
ハリスは0.6号10cm、ハリはソデ3号を結んだシモリ仕掛け。
ウキは軸付きセル玉8mmの下に中通しセル玉5mmを1、2個付けて板オモリですべてのウキがゆっくりと沈むように浮力を調整。水面下5~10cmの位置にウキがあるようにウキ下を調整。
エサはキジ(ミミズ)の通し刺し、または生食用のホタテの貝柱を2~3mmぐらいにちぎりチョン掛けにしてハリ先を出す。
東大島駅の小松川口のセブンイレブンには釣りエサの青イソメとキジが置いてある。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年8月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。