小さな村に200匹以上のあらゆる種類の猫たちが!猫好きを惹きつけてやまない「猫村」台湾
衰退した村を救ったのは「猫」だった
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猫好きな人々の間で有名な台湾の村があります。台湾北部に位置する猴硐(ホウトン)という小さな村がそれです。猫ちゃんファンの観光客にとって、ここは「地上の楽園」とも呼ばれるほどなのです。
猴硐は野良猫が多いために「猫村」と呼ばれてきました。かつては炭鉱の街として栄えたこともありましたが、産業の変遷とともに人々が去っていき、1990年代末までにはわずか100人足らずまで人口が減ってしまいました。
この衰退を食い止めて観光客を呼び寄せたのが、猫だったのです。
猫観光の村として人気に
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2008年、村の人々が協力して野良猫の世話をする姿が、写真や動画でネット上に投稿されるようになりました。その活動は人々の注目を集めるようになり、やがて猫をテーマにした新しいタイプの観光地として人気が出てきたのです。
今ではGoogleで4.3つ星の評価を受ける人気観光地になり、1万2千件を超えるレビューも寄せられています。台北から猴硐までは公共交通機関で1時間半程度の近さなので、都市住民にとっては人気の日帰り旅行先となっているのです。
観光案内誌「ロンリープラネット」上では、「猴硐には200匹以上の猫が住み着き、週末には猫を見ようという観光客が押し寄せます。このためにカフェやレストランも出店するようになり、猫観光の村として人気になっています」と記されています。
同誌では、村の様子は次のように紹介されています。
「黒猫や茶トラ猫、三毛猫、白猫、灰色猫、ぽっちゃり猫やデブ猫ちゃん、人懐っこい猫や恥ずかしがりやの猫など、猴硐にはあらゆる種類の猫がいます。猫とのすばらしい出会いがあるのです」
「こうした猫たちは植木鉢に入ってくつろいだり、棚の上に寝そべったり、階段を上ったり屋根から跳び降りたり、はたまた猫をテーマにしたお土産売りの屋台のてっぺんで寝転がったりして、自由に過ごしています」
猫好きにとっては「地上の楽園」
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2013年に村は歩道橋を改良し、猫たちのためのジャンプ台や足場を設けて猫が安全に使えるようにしました。この歩道橋は「猫橋」の愛称で親しまれています。村のあちこちに猫の人形も置かれていて、雰囲気を盛り上げています。
この村を訪れた人々のコメントをご紹介しましょう。
「猫好きにとってはまさに地上の楽園ですね」
「猫が好きな人なら、1日中ここにいても飽きないに違いないよ」
「本当にここが気に入りました。野良猫たちの世話を住民みんなが誇りを持ってやっているのです。だから猫たちもとても人懐っこいですね」
「うーん。真の猫好きでない限り、猫をめでる以外にすることはあまりない場所ですよ」
本当の猫好きなら、ここを訪れてみる甲斐がありそうですね。
出典:Welcome to Taiwan's 'Cat Village' where friendly stray cats outnumber the human residents