トランプ大統領“元夫人”イヴァナの激動人生を28歳女優が完全再現!『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
「トランプ誕生」描く衝撃の伝記ドラマ
世界中で最もヤバい大統領と呼ばれ、今年ついに再選を果たしたドナルド・トランプ。そんな彼の若き日を描いた映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』が、2025年1月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開となる。
20代のドナルド・トランプは危機に瀕していた。不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ、破産寸前まで追い込まれていたのだ。そんな中、トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、悪名高き辣腕弁護士ロイ・コーンと出会う。大統領を含む大物顧客を抱え、勝つためには人の道に外れた手段を平気で選ぶ冷酷な男だ。
そんなコーンが“ナイーブなお坊ちゃん”だったトランプを気に入り、〈勝つための3つのルール〉を伝授し洗練された人物へと仕立てあげる。やがてトランプは数々の大事業を成功させ、コーンさえ思いもよらない怪物へと変貌していく……。
今回は年明けに迫った公開に備え、トランプの最初の妻にして優れた実業家、さらに離婚後もファーストレディを名乗って物議を醸したイヴァナ・トランプにフォーカス。いまだ伝説として語り継がれる女傑の激動人生とは――?
トランプ最初の妻、イヴァナはどんな女性だった?
その発言や行動は規格外で、耳を疑うようなエピソードが盛り沢山の“怪物”ドナルド・トランプ。その最初の妻となったのが、チェコ出身のモデルにして聡明な起業家でもあるイヴァナだ。華やかなライフスタイル、メディアへの露出、そして成功したビジネスウーマンとして大きな注目を浴びたイヴァナは、1977年にトランプと結婚(ちなみに再婚。前夫はオーストリア人のスキー選手)。そこからは、いい意味でも悪い意味でもNYでニュースに事欠かず、トランプと共にタブロイド紙の常連となる。
トランプによりインテリア関連会社などいくつかの事業を託され成功を収め、3人の子をもうけると「トランプ家の理想の女性像」として一見、華やかで順風満帆に見えたイヴァナ。しかし、トランプは1991年に事業が次々傾きはじめたストレスからか(?)浮気に走り、イヴァナとトランプは1992年に泥沼裁判の末に離婚。この一大スキャンダルでイヴァナは「強く賢い女性」のイメージを強くすることになる。
そして離婚後も起業家として活躍したイヴァナは、たんなる“元妻”という枠に収まらない存在感を放ち続け、2017年に勃発したトランプの3人目の現夫人・メラニアと「私がファーストレディ」と大バトルを繰り広げたのは有名な話。そして2022年7月、ニューヨークの自宅で亡くなったことが報じられた。階段から転落し胴部を強く打ったことが死因とされている。
そんなイヴァナを演じたのは、社会風刺コメディ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 』(日本未公開/Amazon Prive Videoで配信中)で数々の賞レースノミネートに名を連ね、第93回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたことで世界的な注目を浴びたブルガリア人女優、マリア・バカローヴァだ。
監督が太鼓判!若手女優 マリア・バカローヴァのイヴァナっぷりに戦慄
まだ弱冠28歳のバカローヴァを、あのトランプの“ファーストレディ”役に抜擢したアリ・アッバシ監督は、その理由について「イヴァナと似通った文化的背景があり、アメリカに来て自分の居場所を見出し、さらに有名になるのがどれほどの偉業か理解できることが、イヴァナを演じる役者の条件としてとても重要だった。それが彼女だった」とコメント。
さらにアッバシ監督は「『ボラット~』で有名なのでコメディ俳優と思われているが、マリアはこれまで陰のある印象的な人物も演じてきた。演技幅が広いんだ。その幅の広さがイヴァナを演じるには必須となる」と力説。「どこか滑稽でいてカリスマ性もあり、悲しげに見える一方で横柄でもある――。本作を見ると、イヴァナがそんな複雑な人物とわかるだろう」と絶賛する。
年代ごとの様々なイヴァナを完全に再現し、彼女の離婚後の波乱万丈な人生を観客に見せつけるマリア・バカローヴァ。その緻密に計算された熱演は、映画賞授与レベルの素晴らしさだ。
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』は2025年1月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー