佐藤優氏「2025年の日本は他国と比べて、調子が良い」
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)1月8日の放送は、元・外務省主任分析官の佐藤優氏が出演し、
日本は他の国と比べて、安定していると発言し、その理由を解説した。
佐藤優「邦丸さん、日本って、韓国やアメリカと比べて安定していると思いませんか?」
野村邦丸(パーソナリティ)「韓国は、戒厳令の騒ぎもあったし、アメリカはトランプさんになってより分断が進むんじゃないかと言われてますよね」
佐藤「他にも、ドイツ、フランス、カナダ、オーストリアとあっちこっちで政治が安定していないじゃないですか。安定してるのは、ロシア、中国、北朝鮮。日本もこれと同じくらい安定してると思いませんか?」
邦丸「結果的にはそうなってますよね」
佐藤「今、国際関係がギスギスした中で、比較的まとまってる数少ない民主主義国だと思いますよ」
邦丸「なんでですかね?」
佐藤「国民が優れているんです。アメリカのように分断をのぞんでいない。政治家は色々な構想があると思うけど、腹6分目でおさめる感覚を持ってるから、それが政治に反映されているんだと思う。今、ドイツのハンブルクは大変なことになってます。街の中で物乞いしてる人はいるし、大麻のにおいもする。この2年で経済が非常に弱ってしまった。その理由は、ウクライナ戦争が始まって、ロシアのガスを止めて、4倍以上の値段のガスをアメリカから買うようになった。エネルギーのコストがアップして経済全体がガタガタになってしまった。しかも、ウクライナの武器支援もしている」
邦丸「一方、日本は?」
佐藤「我が国は、ウクライナの武器支援もしてないでしょ。それのみならず、ロシアからガスを買い続けている。そういった形で、日本の産業は安泰なわけです。こういうことを考えてみると日本の政治って間違ってなかったと思うんですよね」
邦丸「結果、間違えていないですね」
佐藤「日本政府はウクライナの戦争に、あまり踏み込まなかった。円安で経済は良い状態ではないけど、社会的に安定していて、政治の中で極端な抗争も生じていない。周辺国と比較して、明るい日本という感じに思います」