犬の「暑いよ」サイン気がついて!犬が暑がる仕草に気づいて熱中症予防を
暑さは犬の命に関わることもあります。愛犬が熱中症を起こさないためにも、暑くなる季節は犬が暑がっているかどうかをよく気にかけてあげましょう。
「犬が暑がっているサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬は体温調節が苦手で暑さに弱い動物
犬はパンティングと呼ばれると「ハァハァ」と浅く速い呼吸をすることで体の余分な熱を外に放出して体温を調節しています。
また、犬には肉球などの一部分にしか汗腺がないため人のように上手に汗をかくことができず、熱の排出や体温調節が苦手であることから、犬は暑さに弱い動物といえます。
犬の熱中症は命に関わることがある
日本では梅雨から夏にかけて高温多湿の環境が続きます。暑い季節に飼い主さんが気をつけたいことが犬の熱中症です。
犬の熱中症は悪化すると下痢や嘔吐をしたり、倒れて意識を失ったり、けいれんを起こすといった命の危険があるため注意が必要です。
このため、犬が暑がっている様子に気がついたら、できるだけ早く涼しい場所で休ませたり体を冷やしてあげましょう。
犬が暑がっているサイン5つ
では、ここからは犬が暑がっているサインについてみていきます。
①パンティング
犬が口を開けて「ハァハァ」と激しいパンティングを続けている場合は暑がっているサインです。
②水を多く飲む
暑い季節に犬がいつもより水を多く飲みたがる場合は暑がっているサインです。脱水を起こしている可能性もあります。
③冷たい場所や涼しい場所に移動する
犬が暑さを感じると玄関やお風呂場、エアコンや扇風機の風などが当たる冷たい場所、涼しい場所に移動して体を冷やそうとします。
④体がいつもよりも熱い
犬の体に触れたときにいつもよりも熱く感じる場合は体温調節が上手にできていないなどの可能性があり、犬が暑がっているサインといえます。
⑤歩くペースが遅い
地面に近い位置を歩く犬は地面からの熱を感じやすいため、いつもより歩くペースが遅い場合は犬が暑がっている可能性があります。
犬の熱中症を予防するための注意点
今回紹介した5つの犬の暑がるサインのほかにも、ぐったりする、落ち着かない、苦しそうなどの様子がみられる場合は犬が暑さで熱中症を起こしている可能性もあります。
犬の熱中症を予防するために夏の外出はできるだけ涼しい時間帯にし、こまめに水を飲ませて休憩させるようにしましょう。室内では温度管理を行い、常に新鮮な水を用意していつでも水を飲めるようにしてあげてください。
犬の熱中症は夏になる前から増えてきます。暑さ対策を工夫してあげてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください