子どもたちがナイスショット! 東急グループが川崎国際で「ゴルフジュニアレッスン会」(神奈川県川崎市)
東急グループといえば鉄道を中心にまちづくり、流通、レジャーと多彩なビジネスを手掛けるのはよく知られたところだ。今回ご紹介するのは、子どもたちに向けたスポーツ振興の話題。
東急グループの「ゴルフジュニアレッスン体験会」が2025年2月2日、川崎市多摩区の川崎国際生田緑地ゴルフ場で開かれた。
多摩川河畔の多摩丘陵に広がる生田緑地、東京・日比谷公園の約11倍に当たる約180ヘクタールの自然公園。戦前、小田急が今も駅名に残る向ケ丘遊園を開園したのがルーツ。ゴルフ場は1952年開場の名門で、青木功さんら数多くのゴルファーが熱戦を繰り広げた。
川崎市の第三セクター運営の後、2012年から東急グループの東急リゾーツ&ステイに運営移管された。
東急グループのジュニアレッスン会は2008年スタートで、長く栃木県那須町の那須国際カントリークラブで開催してきたが、2023年から川崎国際を会場に。初回は8月だったが、2回目の今回は冬季開催とした。
事前申し込みは50人ほどと盛況だったものの、当日の荒天で参加者は10人ほどに。地元だけでなく、千葉方面など関東一円からゴルフに興味を持つ子どもたちが集まった。
指導は全日本ゴルフ練習場連盟で、少子化に伴うゴルフ人口のすそ野を広げるのが狙い。屋内でも安全に楽しめるスナッグゴルフのクラブを手にした子どもたちに、「フォームは気にせず、とにかく思い切り球を打ってみよう」と呼び掛けた。
東急が一工夫したのがレッスンに先立つ自然観察会。従来は〝自然破壊の元凶〟とされてきたゴルフ場だが、里山の環境の川崎国際にはタヌキ、フクロウ、オオタカなとが生息する。東急はSDGsトレインを運行するなど、「サステナブル経営」に力を入れる。
気温3度、大人がこごえるゴルフ場でも、子どもたちは元気いっぱい。地元川崎市からやってきた親子連れは、「楽しかった。来年もぜひ参加したい」と話した。
記事:上里夏生