ビーチサッカーW杯がもうすぐ開幕!静岡県ビーチサッカー連盟の澤田達哉さんが語る競技の魅力!オーバーヘッドが40本?キャプテン翼の実写版!?
ビーチサッカーのワールドカップが5月1日から11日までセーシェル共和国で開催されます。SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、静岡県ビーチサッカー連盟の澤田達哉さんをお招きし、競技の魅力を語ってもらいました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年4月15日放送)
(鬼頭)今回はサッカーはサッカーでも、ビーチサッカーをピックアップします。5月1日から11日までアフリカのセーシェル共和国でワールドカップが開催されます。日本代表もこの大会の優勝候補として参戦します。
今夜はビーチサッカーの魅力、さらにはワールドカップの注目ポイントを静岡県ビーチサッカー連盟の澤田達哉さんに紹介してもらいます。
(ヒデ)スタジオにいる子どもたちはいったい誰なんですか!?
(澤田)ビーチサッカーもサッカーも行うハイブリッドな子どもたちです。僕が指導しています(笑)
(ヒデ)日本のビーチサッカーは年々、実力が上がってきていると思います。
(澤田)2大会前のロシア大会では準優勝でした。
(ヒデ)あと一歩だったんですけどねえ。
(澤田)ワールドカップ連続出場記録がブラジルと並んでいます。
(ヒデ)ラモスさんが監督をしていた時期もありましたね。
(澤田)今回は今までコーチだった田畑輝樹監督でワールドカップに臨みます。
観客魅了する「ビーチマジック」
(ヒデ)今回はビーチサッカーの細かいルールを皆さんにも知っていただきたいなと。
(澤田)フットサルと同じで1チーム5人。キーパー1人とフィールド4人で交代自由です。コートサイズは、フットサルはちょっと長方形の縦長ですけど、ビーチサッカーは正方形に近い形でゴールはフットサルよりも大きいですね。試合時間は12分間を3本(3ピリオド)やります。
(ヒデ)やっぱり砂浜ですから、皆さんが思ってる以上に疲れます。交代要員や交代のタイミングも重要ですよね。
(澤田)トップ選手でも3分ぐらいで交代していくぐらい、パフォーマンスを高めるためにどんどん変わっていかないといけない。ただ、ラモスさんの影響を受けて日本に帰化した10番の茂怜羅オズ選手は世界一の称号をもらったこともあるトップ5に入る選手で、一切交代しないです。
(ヒデ)心肺機能や技術もすごいんでしょうね。
(澤田)「ビーチマジック」と呼ばれる、わざと砂浜で不規則なバウンドをさせて、誰も予想しない方向に決めるシュートもあります。
キーパーも攻撃に参加して数的優位を作るので、一番ゴールキーパーが触るフットボールでもあります。
(鬼頭)チャンスメークするのはキーパーからのボールが多いんですね。
(ヒデ)ビーチサッカーはシュートの数も多いんですよね。バッチバチにシュートを打ってくる。平均どれぐらいですか?
(澤田)100本ぐらい。しかもオーバーヘッドは両チーム合わせて1試合40本ぐらいは…。キャプテン翼の実写版みたいな(笑)
(鬼頭)ボールは?
(澤田)Jリーグで使っている5号球と同じサイズで、裸足で蹴ることができるように質感は
少しやわらかいです。
(澤田)試合中はDJがずっと音楽を流しながら生実況するんですよ。ロシアワールドカップの決勝戦の時は、まさかのすごいメロウな曲が流れてきて、ロシアがリードの時に日本は全然頑張れなかった(笑)音楽も重要で、エンタメ要素が非常に高いのかなと思います。
(ヒデ)ビーチバレーもそうですよね。
(鬼頭)代表のユニホームは?
(澤田)サムライブルーの、サッカー代表と同じです。千葉市のJFA夢フィールドには、ビーチサッカーコートがありますね。日本代表はそこで合宿もしています。
Jリーグクラブの誘いを断った?
(ヒデ)澤田さんも面白いキャリアなんですよね。
(鬼頭)まず16歳で海外に。
(澤田)ウルグアイに行ってました。僕はサッカーU-17日本代表監督の廣山望と同級生で、一緒に。その後にアルゼンチンにも行っていました。
(ヒデ)本気でサッカーやっていたことが分かります。
(鬼頭)プロフィールには、Jリーグからのオファーを断ったと書いてあります。
(澤田)僕たちは、全国高校サッカー選手権で静岡学園と鹿児島実業が両校優勝した世代。
Jリーグ創設2年目だったんですよ。静岡県からも10名以上、高卒でバンバンJリーガーになっていた時代でした。でも、僕はどうしても海外でサッカーがしたくて。
「さすが静岡ですねえ」
(ヒデ)そんな澤田さんとビーチサッカーの出合いは?
(澤田)難しいっていうところに、ハマっちゃったんですね。それにサッカーのトレーニングに活用できるものがいっぱいあるんですよ。僕はフォワードであんまり守備が好きじゃなかったんですけど、ビーチの場合はフィールド4人なので守備をさぼるとめちゃめちゃ迷惑を掛ける。守備のほかに、アジリティや筋力、体幹など必要なものも自然と身につく。
そこからどっぷりはまっていき、自分の地元の静岡でこのビーチサッカーをもっともっと広めたいなということから始まりました。
実は静岡県のビーチサッカーリーグってのがありまして、5月11日に12年目に入ります。全国で静岡県だけなんです。
(ヒデ)さすが静岡ですねえ。資料によると、静岡は全国的に見てもビーチサッカーの環境は整ってる。御殿場、焼津、掛川、磐田、浜松と5ヶ所もあるんですね。海に面した県だから。
(澤田)浜松には2027年、なんとビーチサッカーコート6面、今計画中。国内最大ですね。そうやって人工のコートがどんどん増えていくと、競技者も増えていく。静岡はまさにサッカー王国です。
日本代表の県勢、鈴木将人に注目!
(鬼頭)ワールドカップに出場するビーチサッカー日本代表も発表されました。
(ヒデ)ワールドカップに関しては、最高成績が準優勝。男子の11人制サッカーよりも上です。注目度も期待値も高いですよね。下馬評が高いのはブラジルですか?
(澤田)ブラジルは世代交代をさせた時期があって、その時は苦労したんですよ。でもしっかりと世代交代して、今は強いですね。
日本の戦いは浮き球が多いんですけど、ブラジルはもうゴリゴリとドリブルもいけるし、普通に砂の上でポンと蹴ってループシュートを決めてくる。サッカーしてるんですよね。
(鬼頭)手元に日本代表選手の資料がありますが、年代的にはどのぐらいの方たちなんですか?
(澤田)今まで30代が多かったんですが、今回は20代も。今まではJリーガーだった人たちがビーチサッカーを始めたという人が多かったんですけど、今回は経験を積ませるために、20代の選手も入ってるので、彼らがどこまでやるか。
(鬼頭)静岡県勢の選手はいますか。
(澤田)います。浜松出身の鈴木将人選手。ヴィアティン三重の選手で、ワールドカップは2度目。185センチ以上あって、しかもイケメンです。
(ヒデ)ビーチサッカーは見たら面白いし、選手には失礼かもしれないけど、お酒を飲みながらでもいいんですよ。うわーってなるから。今の時代にもってこいの競技なんですよ。
澤田さん、最後にメッセージを。
(澤田)ビーチサッカーはサッカーに繋がる競技です。バルセロナってサッカー場の横に人工のビーチサッカーコートがあるんですよ。コンディションを整えたり、いろんなトレーニングに活用できる。3月に兵庫県で行われたビーチサッカーの全国大会で、小学生の聖隷JFCが準優勝しました。これからも、いろんな方にビーチサッカーに関わっていただきたいですね。「静岡県ビーチサッカー連盟」で検索してチェックしてみてください!