【菊池市】人々を救った伝説のある杉の根元の水源へ~杉井川水源(いがわさん)
車の窓を開けてドライブに行きたくなる季節がやってきました。今回は菊池市旭志伊萩で見つけた美しい休憩スポット、「杉井川水源(いがわさん)」をご紹介します。菊池方面へ、合志川沿いに車を走らせました。熊本市中心部からですと、車でおよそ50分です。
こんもりスポットを発見
ここだけ、杉の木がこんもり。不思議な場所です。静かな場所なので、足音さえ響いてしまうような気がして、そっとそっと近づきます。
金色の稲穂の中にあるミニサイズの森は、絵本の中の風景のようです。
木々の根元に歩くと、静かな静かな水源が現れました。
伝説の残る水源、杉井川水源(いがわさん)
キラキラと光るこちらの水源は杉井川水源(いがわさん)と呼ばれております。旭志郵便局の裏側に、静かに水が湧いています。自然の中の水源も素晴らしいですが、住宅の中に現れる水源に出会った時の感動は格別です。
杉井川の杉という文字があります。こちらの杉の木は、嘉吉元年、悪疫が流行して人々が困っていたところに、合志川上流から1本の杉が流れ着いて、その根元から水が湧き出し人々を病から救ったという伝説があるそうです。 今は根本しか残っていないとの事ですが、杉は樹齢500年以上となり県指定天然記念物となっております。
赤い前掛けをした水の神さまがいらっしゃいます。 台風などで杉の幹は折れてしまったようですが、昔は一つの根元から沢山の幹があり、森のようになっていたそう。その根本そのものは見つけれられませんでしたが、
その偉大な杉は、湧き水を生み出し、日陰を作り、
まるで鏡のように空を反射して、オアシスそのものでした。訪れた時は、お昼休みを迎えたお仕事中の方々が、お弁当箱を枕にして、数人でお昼寝をされておりました。こんな素敵な場所で食べるお弁当はとても美味しい事でしょう。
邪魔にならないように、と息をひそめておりましたが、カメラのシャッター音ってこんなに大きかったっけ!?とびっくりするくらいに「パシャ!」という音が響き渡り、皆さんを起こしてしまいました。 申し訳ないです…!
水源から流れ出て太陽に当たる水は、わあ、と声を出さずにはいられないほどに美しく、水源の沢山ある熊本に心から感謝いたしました。 こういう水源を守るためにも日頃の環境も大切にしなければいけませんね。 ※こちらは地域の方々が大切にされている場所なので、ゴミなどは落とさないようにお願い致します。