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<藤枝MYFCキャンプ>今年30歳迎える中盤コンビがジュビロとの練習試合で感じた手応え…金子翔太「何とかするから俺を見ろ」

アットエス


J1昇格を目指す藤枝MYFCの鹿児島キャンプは中盤戦に突入。ベテランの域に差し掛かった2人が元気にチームを引っ張っています。ともに1995年生まれ、ことし30歳を迎えるMF金子翔太選手(JFAアカデミー福島出身)とMF杉田真彦選手(静岡西高出身)。

ジュビロ磐田とのトレーニングマッチには、加入したばかりの金子選手も出場し「開幕へ急ピッチでコンディションを上げます」と意気込みました。一昨年に右ひざの大けがを負った杉田選手も軽快な動きを見せ、順調に完全復活への道を歩んでいることを示しました。

MF金子翔太「俺にボールをつけてくれれば何とかする」

ーいきなりの古巣ジュビロとの対戦となった。
個人的にはもう少し後にやりたかったです。藤枝のサッカーを吸収している段階で、合流も遅れてコンディションも3割くらいです。ボールにあまり触れず、藤枝のサッカーに溶け込めていないので、自分のプレーをもっと周りに伝えないといけないです。

ー藤枝の面白さとは。
型がないのが良さだと思っています。自分たちでポジションを流動的に動かして、空いたスペースにどんどん人が流れ込んできます。須藤監督はよく「逸脱する」と言いますけど。それは毎試合変わってくるので、頭を使って動かないといけません。

そこの魅力がある一方で、うまくいかない時は柔軟に対応しなければいけないのかなと思います。シャドー、ボランチといっても選手の特長は違うので、それを理解しないとボールを触る回数が圧倒的に少なくなってしまいます。

ボールに多く関わることは監督にも要求されていることなので、藤枝の攻撃は自分に懸かっているくらい、自身にプレッシャーをかけてやらないといけないと思ってます。守備もハイプレスで自分の運動量も評価されています。今年30歳になりますけど、運動量は衰えていないと思っているので、自分のスタイルに合っているはずです。

ー磐田戦については。
決してチャンスがなかったわけではなく、いいプレッシャーのかけ方は何度か出ていました。ビルドアップはチームとしても個人としてもまだうまくいっていないので、「俺を見ろ」と周りには伝えています。厳しいボールでも俺に付けてくれれば何とかするからというのを練習からもっと伝えていきたいと思います。

MF杉田真彦「全試合スタメンで出たい」

ー磐田戦の動きを見ていても、状態の良さが感じられる。
正直かなりいいです。膝の負担がかからないように周囲を強化し、練習量は減らしながら試合でしっかりプレーできるようなサイクルでやらせてもらっています。膝周りの筋肉強化や使い方に関しては個別のトレーナーをつけてかなり取り組みました。

昨年まではあまりフィットしなかったんですが、今年はうまくいっています。昨年は全身に筋肉を付けましたが、今年は下半身を中心に必要な筋肉を付けて上半身は体幹だけにするなど体を軽くしました。このバランスを探すのに2年かかりましたけど、これが正解ならいいなと思います。あとは調子がいいときにやり過ぎないようにしています。どうしてもやってしまう性格なので。

ー磐田戦ではボランチで多くボールに絡んでいた。
感触はいいですね。まだ点は取れていないですけど相手ゴール前には近づいています。ビルドアップも昨年は高い位置で奪ってのショートカウンターはあまりできませんでしたが、J2初年度はそれで何点も取っています。

高い位置でガーンと当たってボールを奪って、前に付けるという役割を担えるのは自分かなと思っていますし、磐田戦でも何度か出せました。うまい選手が多いので、つないでゴールまでという形もできると思いますし、高強度の守備からの攻撃は自分がやらないといけないと思います。

ーボランチは松下佳貴選手とコンビを組んだ。フィーリングは。
すごく合いますね。キャンプ前から組むことが多くて、自分の特長を伝えると向こうが合わせてくれます。「自由に動いて」という感じです。自分が捕まえにいって、配球や組み立ては松下選手のストロングですね。

自分とカジ君(梶川諒太選手)が動き回るので、そこがうまくフィットすればいいと思います。松下選手は左足の精度がすごく高くて「そこに出してくれるんだ」と思うことも多いので、熟成させていくのがすごく楽しみです。

ー今季は選手生命を懸けたシーズンになる。
今年出られなければダメだと思っています。懸ける思いは相当強いです。シーズン終盤は別メニューだったので、オフなく過ごしてきました。全試合スタメンで出たいですね。須藤監督からも磐田戦で「久々におまえのああいう動きを見られた」と言ってもらいました。

ー藤枝の「ダイナモ」になる?
その感覚は練習試合の3戦でつかんできているので、あとは膝の状態を保つことですね。試合ごとにしっかり動けるようにしていきたいです。

ー須藤監督もショートカウンターを増やしたいと話している。
自分も感じていた部分です。自分の年にできるんじゃないかという感覚はあります。

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