虹の会 本を通じて地域を豊かに 県ボランタリー表彰受賞
神奈川県はこのほど、「かながわボランタリー活動推進基金21」令和6年度ボランタリー活動奨励賞の受賞団体5団体を発表した。本を通じて地域交流を行う「虹の会」(麻生区)が、川崎市から唯一選ばれた。
同賞は、地域社会への貢献度が高く、今後さらに継続発展が期待できる活動に取り組んでいる団体などを表彰するもの。受賞を受け、米倉由布子代表は「自分たちの活動はやっぱり大事なことだと勇気や自信を持てた。ありがたく、幸せ」と笑みを浮かべた。
図書館活動の継続評価
同会は、2012年に閉館した「私設ゆりがおか児童図書館」に携わったメンバーを筆頭に、同年から活動を続けてきた。地域や行政などと連携し、旧白山中学校跡地に建てられた児童養護施設内の地域交流スペースで、同館の蔵書を引き継ぎ、図書館活動を再スタート。現在は約10人の中心メンバーが、月に5回ほど、子育て世代を主な対象に絵本の読み聞かせやわらべ歌、時にはお茶の時間を共にし、地域交流を図っている。
今回の受賞は、そうした背景で活動を継続していること、さまざまな立場にある人々をつなぎ、地域コミュニティーの豊かさの形成に寄与していることなどが評価された。米倉代表は「地域の人の一つ一つのエピソードが折り重なってできている図書館。これからも赤ちゃんから親、シニアまでつながれる場でありたい」と力を込めた。