アニメ『おそ松さん』が約4年ぶりのイベントを開催! 第4期は「言っている言葉を覚えておいたほうがいい」?
今年10周年を迎えるTVアニメ『おそ松さん』が、7月から第4期を放送! スタート目前の2025年6月6日(金)には、埼玉県・ウェスタ川越 大ホールにてイベント「楽しむ準備はできてる? 6つ子とトト子のおそ松さんウェルカムパーティー!!」を開催した。ここでは、当日の様子をレポートする。
主な出演者
櫻井孝宏さん(おそ松役)
中村悠一さん(カラ松役)
神谷浩史さん(チョロ松役)
福山 潤さん(一松役)
小野大輔さん(十四松役)
入野自由さん(トド松役)
遠藤 綾さん(トト子役) ほか
十四松お決まりのコールに、入野さんが「待った!」
第4期・第1話の先行上映が終わると、6つ子の着ぐるみたちが1階席中程の出入口から一斉に登場。驚きの第1話を見終えた直後で、すでに高まっていた場内の熱気をさらに上げながら練り歩いた。しかも、そのまま壇上に上がり「全力で」「テキトーに」「やりたい放題やることを」「ここに誓います!!!!!!」と宣誓し、改めてイベントの幕開けを告げると、ついにキャスト陣が登場。大勢のファンが詰めかけた客席を見渡し、嬉しそうな表情を見せた。
なかでも小野さんは、「ハッスルハッスル! マッスルマッスル!」を、観客とお決まりのコールを決めてみせ感慨深げだったが、入野さんから「それ、封印するって言っていましたよね? 罰金1万円って言っていましたよね?」という鋭いツッコミが飛んだ。これには「やらせてよ〜。払うから!」と、タジタジだった小野さん。ともあれ、アニメ『おそ松さん』のイベントは約4年ぶり。さらに歓声を出せるイベント自体はもっと久々とあって、声出しで盛り上がれたことに、小野さんは満足げだった。
また、イベントMCがお笑いコンビ、バッファロー吾郎・竹若元博さんだったことも一部ファンやキャスト陣を驚かせていた様子。「竹若さんがここにいるのがすごい」(櫻井さん)、「我々は直撃世代ですから!」(福山さん)と、興奮しきりだった。また、入野さんと竹若さんは舞台で共演した経験もあるそうで、手を振り合い再会を喜ぶ姿も見られた。
第4期は“覚えておいたほうがいい言葉”が……?
和気あいあいのオープニングを経て、先行上映されたばかりの第4期・第1話振り返りや、第4期の見どころなどを語るトークへ。上映中は爆笑が幾度も起こっていて、観客の満足度は高そうだったが、キャスト陣は「アフレコの段階では不安だった」とのこと。
というのも、第3期までとは違い、今期は“引き算”したような第1話で、「スロースタートだな」(櫻井さん)、「地味だな」(中村さん)という印象を受けたそう。「色が入ってイメージが変わりましたけどね」(中村さん)と伝えたものの、これまでの『おそ松さん』とはまた違う雰囲気を醸し出していたようだ。また、福山さんが「放送日にもう一度第1話を観られるので、言っている言葉を覚えておいたほうがいいかも」と伝えると、櫻井さんも同調。「そのほうがより面白がれます。今期は」という意味深なアドバイスも飛び出した。
続けて、第4期のアフレコに関するトークも。なんでも、第1期からすべてのアニメ『おそ松さん』の脚本を務めてきた松原秀さんが、直々にディレクションをしているとか。松原さんと言えば、お笑いやバラエティ界にも精通する作家。そのため、“芝居の間”ではなく“笑いの間”を貪欲に求められる収録現場だったといい、想像以上に緻密なアフレコだったことを明かした。神谷さんも「今回は、作り方がかなり特殊。『おそ松さん』らしさを松原さんのテイストで作ろうとしているので、コントに近い」とコメント。ますます観客の期待を煽った。ちなみに、遠藤さんいわく「サブタイトルも毎回インパクトがある」とか。このポイントも、覚えておいたほうが良さそうだ。
その後は、テーマソングの話題へ。6つ子キャストはオープニング、エンディングともにコーラスで参加しているらしく、それぞれ裏話を披露。オープニングテーマ『おそ松さんのボンバシェー!』(DA PUMP)に関しては「櫻井さんが、仮歌を入れてくださっていたm.c.A・Tさんと同じような歌い方をして、『嘘だろ!?』となった。今期一笑った」(中村さん)、エンディングテーマ『バディ』(ひとみ from あたらよ)に関しては「(楽曲が良すぎて)僕らの声いらない!」(神谷)と語り、大いに笑いを誘っていた。
生アフレコ&舞台キャスト登場! 次なる展開続々
第1期から第3期までで最も支持されたエピソードを決める「松デミー賞」が、4月より開催。5月には投票の集計が行われ各賞が発表されていたが、この日のイベント終盤で行われた「生アフレコ」で、受賞作の中の一作が披露された。
選ばれたのは、チョロ松賞受賞作「チョロ松事変」(第2期14話)。突然髪を染めイキり出したチョロ松と、彼に対峙する弟3人(一松、十四松、トド松)の困惑や苛立ちを中心に描くエピソードで、三男・チョロ松の狂気を存分に味わえる会話劇だ。第2期放送時、画面を通してもその物語の異質さに震えたが、生アフレコとなるとまた格別。キャスト陣による熱のこもった掛け合いがチョロ松の恐ろしさを再確認させ、場内には何度も笑い声が轟いた。自身の出番の合間には、ほかのキャストの芝居を横目で見て笑みを浮かべるキャストの姿も。観客だけでなく、登壇者も楽しんでいることが伝わるひとときだった。
生アフレコを終えると、『おそ松さん on STAGE』出演者の中西智也さん(おそ松役)、大野紘幸さん(カラ松役)、杉咲真広さん(チョロ松役)、中村碧十さん(十四松役)、本間一稀さん(トド松)、草地稜之さん(おそ松/F6役)、松井健太さん(チョロ松/F6役)、磯野亨 さん(一松/F6役)、松本勇輝さん(トド松/F6役)、太田夢莉さん(トト子役)が登場! 2026年夏に新公演を開催すると発表したほか、『SIX FAME FACES ~舞台も最高!!!!!!ffffff!』の生披露も行われた。ステージから降りて、観客と近い距離で歌唱し笑顔を交わす舞台版キャストに、観客も大いに熱狂。これには遠藤さんも「6つ子が多いなぁって。こんなに広がっていたんですね」と、幅広く展開する『おそ松さん』に今一度驚いていた。
エンディングのあいさつでは、「10年で立派な作品になってきたんだなと」とその成長ぶりを噛みしめた櫻井さん。「『(アフレコ)疲れた』とか『(収録した内容を)覚えてない』とか、軽口をたたきながらも、このまま長く続くといいなと。6期まではいきたいよね?」と、横に並ぶキャスト陣に問いかけ、4期のさらに先を見据えた。
ゆるゆるだらだらしつつも丁寧に年月を重ね、4期までこぎつけたアニメ『おそ松さん』。これまでとはちょっと違うというそのエピソードの全貌を、しっかりとこの目に焼き付けたい。