日帰りで行く 群馬の魅力再発見の旅「草津町 草津温泉」群馬県吾妻郡
タウンぐんまが“日帰り旅行”を提案するコーナー。
これから紅葉シーズンを迎える草津町の草津温泉周辺で、この数年に新しくなった施設やお店を紹介する。
秋の行楽の参考にしてみて。
【取材協力】草津温泉観光協会、草津観光公社
草津町 草津温泉
上毛かるたに「草津よいとこ 薬の温泉(いでゆ)」と詠まれる草津温泉は、日本一の自然湧出量を誇る温泉地であると同時に、世界にも知られる観光地だ。
湯畑を中心に多くの店が軒を連ね、温泉街はホテルや旅館が立ち並ぶが、少し外れると芳ヶ平湿原など自然も多い。
進化を続けていく草津温泉
秋の紅葉シーズンを前に紹介
日本を代表する温泉地・草津。
時代に合わせて進化し、今日も多くの観光客・湯治客が訪れている。
これからシーズンを迎える紅葉に合わせて足を運び、新たなスポットを巡ってみよう。
「温泉門」や新しい施設・エリア増
群馬県の奥座敷、草津温泉は、今や海外からの観光客も多く、群馬県随一の名所。
その入口に新たな「顔」として昨年10月に完成したのが「温泉門」だ。
草津温泉の正面口に続く道路の交通渋滞を緩和するため、温泉街の手前に立体交差が建設された。
しかし単なる交通改善だけで終わらせないのが草津町。
既存の道をまたぎ、高所を通る道路を門に見立てて、湯畑に通じる通りをアピール。
木を使った温かみのあるデザインで親しみやすさも感じさせるスポットに仕上げた。
夜には幻想的なライトアップが行われ、昼間とはまた違った雰囲気になる。
草津最大の観光資源である温泉を引いて、大きな足湯がある広場も設置した。
隣接して新設された無料駐車場は、日帰りでの草津巡りの起点になる。
標高が高い所では9月下旬から紅葉
間もなく迎える秋の風景にも注目したい。
9月下旬からは草津白根山など2000m級の山々を越える志賀草津高原ルート(国道292号)で見頃。
草津温泉スキー場がある天狗山では、例年10月中旬からが鮮やかだ。
温泉街に紅葉が降りてくるのは10月下旬ごろ。
玄関口の「道の駅 草津運動茶屋公園」では紅葉に合わせてライトアップも行われる。
また、草津温泉の象徴・湯畑に近い西の河原公園では、日帰りの露天風呂に浸かりながら紅葉を楽しむこともできる。
こちらもライトアップがあるので、日帰りでも少し遅めまで滞在するのも良さそうだ。
歴史ある温泉と豊かな自然環境を生かしながら、コロナ禍の中でも新たな工夫を取り入れ、より進化した草津。
昨年「パルスゴンドラ天狗」が完成した天狗山エリアや、付近のリニューアルを行い雰囲気の変わった裏草津地蔵エリアを中心に、新スポットを紹介する。
草津の新名所&紅葉巡り
【草津温泉ポータルサイト】https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/
【問い合わせ】草津温泉観光協会 0279-88-0800
温泉門
【住所】草津町草津454-9
【営業時間】駐車場、足湯とも24時間利用可
草津の紅葉時期
【志賀草津高原ルート】9月下旬~10月中旬
【天狗山エリア】10月中旬~下旬
【草津温泉街】10月下旬~11月上旬
リニューアルしたゴンドラで絶景へ
天狗山プレイゾーン(草津温泉スキー場)
〈滞在時間〉1時間~2時間
グリーンシーズンも楽しめる草津温泉スキー場は、リニューアル真っ最中。
昨年末には最新ゴンドラ「パルスゴンドラ天狗」、ゴンドラ山頂駅近くに展望レストラン「クリスタル天(そら)」がオープン。
10月中旬には紅葉が見頃を迎える。
ゴンドラは全長473m、乗車から約4分で山頂駅に到着する。
11月3日までの土・日曜を中心に夜の特別運行もあり、タイミング次第で紅葉と夜景を両方楽しめそうだ。
今後も「天狗山レストハウス」が2025年冬オープンを目指してリニューアルするなど、進化を続ける。
敷地内の「天狗山プレイゾーン」では、マウンテンカートやパターゴルフ、マレットゴルフに挑戦できるほかジップライン「BanZip TENGU(バンジップテング)」や、大型ベンチ式ブランコ「SKY-SWING(スカイスウィング)」などのアトラクションも。
草津の空の広さを感じに出かけてみよう。
パルスゴンドラ天狗
【住所】草津町草津白根国有林158林班
【営業時間】9:00~16:00(11月24日まで)
※ナイトゴンドラ運行は9月21日、22日、28日、10月5日、12日、13日、19日、26日、11月2日、3日の16:00~20:50。
詳細は公式サイト参照。
【料金】中学生以上 片道800円、往復1500円ほか、小学生 片道600円、往復1000円ほか
【問い合わせ】草津温泉スキー場 0279-88-8111
【公式サイト】https://www.932-onsen.com/green/index
知る人ぞ知る温泉門近くのカフェ
森田コーヒー
温泉門広場そばにあり、2022年にオープンした落ち着いた雰囲気のカフェ。
サイフォンで丁寧に抽出するオリジナルブレンドのコーヒー(650円~)でひと息入れよう。
フードメニューも充実し、太麺で食べ応え十分の「ナポリタンスパゲッティ」(1000円)や、ミートソースとドライカレーがマッチした「モリタコライス」(1200円)などが人気。
森田コーヒー
【住所】草津町草津454-6
【営業時間】8:00~17:30 L.O.
※休みの確認や問い合わせはInstagramで。
【Instagram】https://www.instagram.com/moritakoffee/
落ち着いた雰囲気の新スポット
裏草津地蔵
〈滞在時間〉1時間~2時間
湯畑から歩いて5分ほど離れた共同浴場「地蔵の湯」を核に、新たなスポットとして整備された「裏草津地蔵」。
にぎやかな湯畑とは異なる、しっとり落ち着ける場として定着してきている。
地蔵源泉の周りには足湯や、温泉の蒸気を適温で受けられる「顔湯」、殺菌力が高い源泉を使った「手洗乃湯」、時間貸しの貸切風呂「伝統湯地蔵」などがある。
一段高い土地にある「カフェ 月の貌(かお)」はドリンクやスイーツはもちろん、ピザや焼きカレーなどを用意。
また、新旧の漫画10000冊をそろえた図書館「漫画堂」もあり、月の貌で利用受け付けする(有料)。
伝統湯地蔵
【住所】草津町草津299
【営業時間】9:00、10:30、12:00、13:30、15:00(利用時間は1時間)で予約が必要
【料金】1団体10人まで3500円
【休み】水曜
【問い合わせ】0279-88-1320
カフェ 月の貌
【住所】草津町草津132-1
【営業時間】9:00~17:00(16:30 L.O.)季節により変動あり
【休み】無休
【問い合わせ】0279-82-5641
五重塔を新設
光泉寺
湯畑に隣接した草津山光泉寺は、行基によって開山されたと伝わる古刹(こさつ)。
昨年11月、高さ21.4m、ヒノキ造チタン葺(ふ)きの五重塔が新たに完成し、湯畑からも木々の間にその姿を見られる。
山門に向かう階段では、不定期でキャンドルイベント「夢の灯り」が行われ、1200個以上のカップ入りのろうそくが、幻想的な光景を描き出す。
光泉寺
【住所】草津町草津甲446
【料金】拝観自由
夢の灯り
【開催日】草津温泉ポータルサイトや草津温泉観光協会公式SNSで確認を。
レトロな雰囲気がたまらない土産店
ナカヨシ堂
湯畑の目の前にある“ミルク菓子×銭湯”がコンセプトの土産店で、2022年にリニューアル。
昭和レトロな雰囲気の店内では、カラフルなあられ“おいり”とたまごボーロが入った「草津おいりボーロ」(550円)や、オリジナル温泉グッズが土産に人気。
浅間高原牛乳を使用した「牛乳ソフト」(420円)などは店前のベンチで食べられる。
ナカヨシ堂
【住所】草津町草津118-1
【営業時間】9:30~18:30
【休み】無休
【問い合わせ】0279-82-1237
\こちらもおすすめ/
熱乃湯
草津温泉の湯は熱く、それを冷ますために板で湯をかき混ぜる「湯もみ」が行われてきた。
湯畑に隣接する「熱乃湯」では湯もみと踊りショーを毎日実施。
日・月曜限定で湯もみ体験もできる(当日受け付け)。
熱乃湯
【住所】草津町草津414
【営業時間】湯もみショーは9:30~16:30(時期により異なる)に6回実施。
【料金】観覧料 一般700円、子供350円。湯もみ体験は300円。
【問い合わせ】0279-88-3613
【公式サイト】https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/
草津温泉 フォトロゲイニング
チームを組んで、時間内に指定されたポイントを巡り写真を撮るイベント「フォトロゲイニング」を実施。
申し込み方法やチームの条件など詳細は公式サイトを参照。草津の魅力的なスポットを撮影しよう。
申し込みは9月30日締切。
草津温泉 フォトロゲイニング
【日時】10月20日(日曜)10:00スタート
【会場】草津町総合体育館
【公式サイト】http://kusatsu-photorog.jp/
草津温泉周遊 スタンプラリー
草津温泉の施設や店舗を巡るスタンプラリー。
今回紹介したクリスタル天やカフェ月の貌など14か所が対象、各施設1000円以上利用でスタンプをGETできる。
詳細は草津温泉スキー場公式サイト参照。
草津温泉周遊 スタンプラリー
【問い合わせ】草津温泉スキー場 0279-88-8111
【公式サイト】https://www.932-onsen.com/
旅行後記
群馬県民ならずともその名を知る草津温泉。
改めて巡ってみると、変化し続けていることに気付いた。
それは温泉や山々など、自然の恵みで結びついた変化。
だから草津温泉には、変わらぬ魅力と新鮮さが同居しているのでは、と感じた。