「一緒に連れてって」路上でひとりぼっちの子猫、見知らぬ男性の脚にしがみつき懇願(米)
アメリカ在住の男性が、子猫を保護した際の動画をSNSに投稿し、多くの人を笑顔にしている。子猫は鳴き声を上げながら、見知らぬ男性の脚によじ登っていた。これまで犬しか飼ったことのない男性は、子猫の行動に戸惑うも、結局は家に連れて帰ることにした。動物専門ネットサイト『The Dodo』などが伝えている。
米イリノイ州エフィンガム郡在住のマット・ラムゼイさん(Matt Ramsey)が8月8日、Xに投稿した子猫の動画が注目を集めている。マットさんはある日の夜、家族で経営するホテルの勤務中に少し時間が空いたため、新鮮な空気を吸おうと外に出た。
するとホテルの駐車場付近で、猫の鳴き声が聞こえてきた。マットさんが鳴き声のする方に近づくと、茶トラの子猫が助けを求めているかのように鳴いていた。マットさんは動物専門ネットサイト『The Dodo』の取材に応じ、当時のことをこのように振り返った。
「駐車場の車の下で、大きな声で“ニャー! ニャー!”と鳴いていたんです。15分ほど誘い出そうとしましたが、全然出てくる気配がありませんでした。」
マットさんは犬を飼っているが、これまで猫を飼ったことがなかった。とりあえず子猫に飲み水をあげるも茂みに隠れてしまい、どうしたらいいのか分からなかった。しかし、しばらくすると子猫はマットさんに心を許したようで、頭を撫でさせてくれるようになった。
そして、マットさんがその場を離れようとした瞬間、子猫は彼の後を追ってしがみつき、脚に登り始めた。マットさんはこの時の様子を動画に撮影しているが、子猫はマットさんを行かせまいと必死な表情をしており、まるで「一緒に連れてって」と叫んでいるようにも見えた。
マットさんは仕事が残っていたためホテルに戻らなければならなかったが、子猫の訴えに根負けして一緒に連れていくことにした。
「遅い時間だったので、誰にも電話できなかったし、子猫をそこに置き去りにしたくなかったんです。子猫のために箱でベッドを作ろうとしましたが、そこに入ってくれなかったので結局、連れて帰りました。」
子猫をホテルに連れてきたマットさんは、簡易的なベッドを作るも、子猫はマットさんの肩の上によじ登ってそばを離れなかったそうで、マットさんはこう明かしている。
「子猫は私の肩か、胸の上にいる時だけ落ち着いているようでした。私が子猫を移動させようとすると悲鳴を上げ、すぐに私のところによじ登ってくるんです。どうしても用事を済ませなければならない時も、箱の中で“ニャー、ニャー”と叫んでいましたね。」
そんな子猫の動画には、ユーザーから「あなたは子猫に選ばれたのよ」「神に選ばれたのね」といった声が寄せられ、2000万回以上の表示回数を記録するほど反響を呼んだ。また、「あなたは、たった今“Cat Distribution System(CDS)”について学んだところだ」というコメントも届いており、日本の都市伝説の一つで猫好きな人に猫を派遣する謎の組織「NNN(ねこねこネットワーク)」の海外版「CDS(猫分配システム)」による巡り合わせだと感じる人もいた。
マットさんは愛犬“スパイク(Spike)”を飼っているため、子猫を引き取ってくれる人がいないか家族や親戚に声をかけたものの見つからなかった。最終的にマットさんは、子猫に“ダンドルフ(Dandruff)”と名前をつけて自分で飼うことに決めた。
マットさんは、引き続きダンドルフの動画や写真をXに投稿しているが、彼の胸の上で安心しきって眠るダンドルフの姿が公開されている。
画像は『Amo Meu Pet 「Gatinho órfão sobe na perna de um estranho e exige ir para casa com ele」(Foto: Matt Ramsey)』『Matt Ramsey X「They’re very sleepy. Not sleepy enough to lay in the box but very sleepy on my chest.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)