対立候補「支持」の牟礼正稔・赤穂市長「信念に基づいて行動」「選挙終わればノーサイド」
兵庫県知事選で再選を決めた齋藤元彦氏(47)について、選挙期間中に対立候補への支持を表明した牟礼正稔市長(70)は20日の定例会見で「選挙が終わればノーサイドと考えているので、齋藤知事とは従前と同様にお付き合いさせていただきたい」と述べ、友好的で円満な関係を望んだ。
今回の知事選で牟礼氏は投票日を3日後に控えた今月14日、「兵庫県市長会有志」として稲村和美候補の「支持」を表明した。
牟礼氏は会見で選挙期間中に突如支持を表明した理由を「政治家個人として市長会に属しており、他の市長からの呼び掛けに応じて適切に判断した」と説明。誰から呼び掛けられたかは「差し控える」として明らかにしなかった。
市によると、市長会有志の支持表明に名を連ねたことなどに対し、20日時点で電話とメールで市内外から計28件の意見が寄せられ、「市長におわびしてもらいたい」「支持表明を訂正してほしい」などほぼ批判的な声だという。牟礼氏はこうした声への対応について、「結果論に基づいてコメントすることはない。信念に基づいて行動した」と述べた。