淵野辺駅南口まちづくり 基本計画案公表 パブコメ 公共施設 鹿沼公園に集約
相模原市は2月20日、淵野辺駅南口周辺に点在し老朽化が進む公共施設の集約・複合化と同時に鹿沼公園のリニューアルを中心とした「淵野辺駅南口周辺のまちづくりプラン」を公開しパブリックコメントを開始した。
図書館をはじめとする公共施設は1975(昭和50)年前後に建設されているため、老朽化が進んでいる。こうした課題に対して、2008年に地元住民らがまちづくりに関する提言をまとめた。これを受け市側は17年に基本計画案を公表しパブリックコメントを実施。しかし見直しを求める意見が数多く寄せられたため、19年に検討会が立ち上げられ、23年までの間に25回にわたり検討を進めてきた。今回の基本計画案には、この時に上がった「地元からの声」も反映されているという。
同プランでは南口エリアに点在している図書館・視聴覚ライブラリーや大野北公民館、大野北まちづくりセンター、青少年学習センター、あさひ児童館、さがみはら国際交流ラウンジの6つの公共施設について、鹿沼公園内の駐車場となっている部分を中心としたエリアに集約。図書館機能を中心とした複合施設として再整備される。
軟式野球場は廃止
園内南側に位置する池と緑のゾーンでは、現在の水生植物池を廃止し、来園者が散策可能な樹林地が整備される。健康遊具などを設置する多世代向け健康スポーツ施設が新設され、児童交通公園や白鳥池、築山、テニスコートは存続する一方、軟式野球場は廃止され、外野部分の芝生を生かした広場が整備される。
複合施設の供用開始は29年度を予定。市は26年度以降に公共施設の移設跡地などに関する「(仮称)駅前市有地活用等基本計画」策定に着手する見通し。自転車駐車場の再整備を含む公共施設跡地の有効活用などの取り組みを中心に定める。
パブコメは3月21日まで。基本計画案は市HPのほか、まちづくりセンター、図書館、公民館などで閲覧できる。問い合わせは市政策課【電話】042・769・8203。