砂防柵の問題伝える 高浜中で地元庭師が講義
海岸に竹の砂防柵を設置する取り組みを行う庭師が先月24日、高浜中学校の生徒ら29人に講義と実技講習をした。
この日講師を務めたのは、地元在住で庭師の後藤充宏さんと日向野通人さん。昨年4月、茅ヶ崎市汐見台ウッドデッキそばに竹の砂防柵を試験的に設置し、プラスチックごみと金属ごみの発生を防ぐ活動をしてきた。
講義は同校生徒会の主催。生徒たちは現行のビニル被覆番線を用いた砂防柵が砂浜にごみを排出してしまうことや竹害に悩む山間部の状況の説明を受け、造園の技術を生かし、地産の竹を柵に用いる取り組みを知った。
実技講習では、生徒たちが用具を使って竹を割り、繊維の特性や割りやすい方向などを体験を通じて学んだ。
講義を終えた生徒からは「周りの環境問題について考えながら生活するのが大切だと思った」という感想があったほか、「竹で世界を救って下さい」など取り組みへの期待の声も上がった。
講義をした2人は「地域のこれからを担う皆さんに身近な環境や社会の問題を知ってもらい、有意義な時間になった」と話した。