【大井町】新たなこども園は「新築」へ 比較検討し、改修から転換
大井町は大井保育園と大井第2幼稚園を統合し認定こども園へ移行する計画で、園舎の整備を「改修」から「新築」に転換する方針であることを10月28日に開かれた「町子ども・子育て会議」で示した。
統合先の大井第2幼稚園は市街化調整区域で、これまで県から改修許可が下りなかったが、5月の県開発審査会で指針と基準が見直され、改修が可能との連絡を受けた。
これを受け町は町議会6月定例会で、園舎改修のため「認定こども園改修基本設計業務委託料」を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出し可決されていた。
しかし、町が県から示された新基準の詳細を改めて確認したところ、改修だけでなく、新築や増築も認められることが分かり「改修しかないと思っていたが、他の選択肢の検討が必要になった」という。
改修で進めた場合には職員室や調理室の拡張が必要なほか、築50年が経過し将来大規模改修や建て替えのリスクもある。町の比較検討用の簡易試算(目安)では、改修費約3億1000万円、新築費は約8億8000万円だった。
町は今年度中に基本設計を策定し、それに対するパブリックコメントを行う予定。今後、2027年度から第2幼稚園南側の多目的広場で整備を始め、28年4月からの開園を目指す。町は「子どもと職員が安心して過ごせる環境を、これから先も検討し進めていきたい」と話した。
これに関連し、6月議会でこども園移行に対する町の説明不足を指摘していた重田有紀議員は「新築には賛成だが、こども園に直接関わらない町民にも予算配分など説明し、納得してもらい進めてほしい」と話した。