<サラダはおかず?論争>サラダは副菜?主菜?付け合わせ?あなたはどっち派ですか?
「サラダ」と一口に言っても、調理の仕方や組み合わせる具材次第でいろいろな顔を見せます。レタスなど葉物野菜だけのあっさりしたグリーンサラダ、ポテトやマカロニなどの炭水化物を加えたサラダ、たんぱく質が摂れるチキンサラダやツナサラダ。またフルーツをのせて、デザート感覚にすることもできます。
『サラダは「おかず」にカウントされますか? サラダをおかずにカウントする人としない人がいるので、確認してみたくて』
一見すると些細なテーマのように思えますが、いざ食卓にのせるとなると考え方は人それぞれで、意外と盛り上がる話題です。「サラダも立派なおかず!」と言う人がいれば、「いや、サラダはサラダ。おかずとは別もの」と言い切る人もいます。この違いは単なる好みの問題に見えて、実は「おかず」という言葉の捉え方や食文化の感覚に深く関わっているようです。
どのようなサラダでも立派なおかず!
まずは「サラダ=おかず」と断言する意見です。
『白米以外は、すべておかず扱いです』
『ボリュームサラダにするならメインもあり。私は、野菜だけのサラダでも余裕でご飯が食べられる』
『当たり前。カット野菜だけのサラダでもおかずの1品だわ』
『何回でも言います。おかずです』
『ただパスタサラダの存在が悩ましいです』
この立場では、おかずの定義を広く捉え、主食であるご飯やパン以外はすべて「おかず」とみなしています。実際、日本の家庭料理では、ご飯と汁物に加えて複数の小鉢やサラダが並ぶことがあり、そのすべてがおかずとして扱われる傾向があるのではないでしょうか。 また牛肉をのせたサラダやタコス風サラダ、パスタ入りのボリュームサラダなどは、主菜級の存在感があり、むしろ「メインのおかず」として食卓の中心を担うこともあります。そう考えると、内容やボリュームによってはサラダが主役に格上げされることもあると言えるのかもしれません。
サラダはおかずではない派
一方で、サラダはあくまでサラダであって、おかずとは呼べないという人も少なくありません。
『私のなかでのおかずの定義は、そのおかずでご飯が進むかどうかなので。サラダで米は食えん!』
『サラダは付け合わせ。唐揚げや焼き魚のようなメインの料理があってはじめて成立する』
『おかずではない』
サラダを添える場合は栄養バランスを取るためであり、ご飯を食べ進めるためのおかずとは別の役割だ、という感覚です。この立場の人にとって、サラダは脇役であって主役にはなれません。食卓の彩りや健康面では重要でも、「おかず」と呼ぶにはもの足りない存在なのです。
副菜という位置づけ
「サラダはサラダ」という表現に違和感を覚える人もいました。主食・おかず・デザートの三分類で考えるなら、サラダはおかずに入るはずで、サラダだけを独立カテゴリーにするのはおかしいとの意見です。
『サラダはサラダの意味がわからないわ。主食、おかず、デザート以外にサラダの枠があるの? そしたら小鉢やスープの枠も別なのかね?』
『副菜扱い。「おかず」って主菜だけではないと思う』
『おかずだよね。副菜のひとつ』
また、サラダは「副菜」の位置づけというママも。副菜はおかずであり、「サラダ=副菜=おかず」という考え方のほうが理屈としては整っているわけです。ただし「おかず」という言葉を「主菜」の意味で使う人もいるため、その場合にはサラダは外れてしまいます。つまり「おかず」という言葉の解釈の幅によって、議論を呼ぶのでしょう。
今回の答えは?サラダを楽しもう!
今回、アンケート形式で質問した投稿者さん。「おかずとしてサラダもカウントする方のほうが多いね。カレーにつけるおかずとしてはどうかとなると、サラダはおかずというよりは付け合わせ的なもの、という解釈なのかな。いろいろな考え方がわかってよかった」と視野が広がったよう。
「サラダはおかずにカウントされるか?」という問いには、明確な正解はありません。白米以外はすべておかず、ご飯が進むものだけがおかず、副菜もおかずの一部と考えるならサラダは副菜=おかず。このように考え方は分かれます。
この議論は、米を食べる文化の日本だからこそかもしれません。パンが主食の場合、サラダを挟んだりのせたりすれば主菜として扱われることもあるのでしょう。豆腐でご飯を食べられる人がいたら、豆腐は立派なおかず。でもご飯が進まなければ、おかずとは言えないのでしょう。ママたちの見方の違いは、家庭の食習慣や文化の影響も大きいのかもしれません。
サラダはおかずか? という小さな問いも、日々の食卓の多様さを映し出しているのかもしれません。ドレッシングを工夫したりしゃぶしゃぶをのせたり。コブサラダ、ニース風サラダ、カプレーゼ、大根サラダ……工夫ひとつで食卓の彩りが変わります。今日はどんなサラダを楽しみますか?