【鎌倉 ショップレポ】フローラル アンティークス - 受け継がれる物語と出会うアンティークショップ
イギリスで買い付けたアンティークの食器を中心に、年代もののジュエリーやティーセットなど、日常を彩る品々が揃う「フローラル アンティークス」。
丁寧な手仕事によって作られたもの、時を経て大切に受け継がれてきたもの...
そんなアンティークならではの美しさと上質さを兼ね備えた、一期一会の逸品と出会うことができるお店をご紹介します!
暮らしに寄り添うアンティーク
鎌倉・鶴岡八幡宮の東の鳥居から歩くこと数十メートル。静かな住宅街に佇む、白い看板が目印の一軒家に到着!
さっそくお店へと入っていきます。
まず最初に迎えてくれたのは、繊細な品格を放つアンティークジュエリーたち。
当時の職人さんが時間をかけて材料を吟味し、ひとつひとつ丁寧に作りあげた一点ものです。
1800年代のものもあれば、比較的新しい1950年代のものまで、幅広く取り扱っているそうです。
お店の真ん中にある大きなテーブルの上には、オーナーの勝俣さんがイギリスで買い付けたアンティークの食器やティーウェアがずらり。
歴史と伝統を感じるシルバーの高貴な輝きに、時間も忘れてうっとりと見入ってしまいます...!
その隣にはガラスの手触りが心地いい香水瓶や、花柄が可愛らしい陶器の小物入れ、繊細な刺繍が施されたアンティークゴールドのアクセサリー入れなど、日常をさらに彩る品々が並びます。
一般的に製造年数が古いものほど価値が高まるとされているアンティークですが、勝俣さんは「古さ」よりも「使いやすさ」を重視しているそうです。
お客さんが日々の生活の中で、気負わずに使うことができるか。日常的に使用することができる、状態の良いものか。
そんな「使いやすさ」を基準に、勝俣さんが好きだと感じた柄や雰囲気のものを選んでいるのだとか。
「物語」と出会う買い付けの旅
イギリスには年に1、2回買い付けに行くそうで、取材に伺った日も、つい数週間前に買い付けてきたという品々がさっそくお店に並んでいました。
「信頼している現地のディーラーさんを訪問したり、大規模なアンティークフェアに足を運んだりしながら、心から気に入った”これだ!”というものを買っています」と勝俣さん。
現地の家庭でどんなふうに使われていたのか、どのように大切に受け継がれてきたのか...
ひとつの品物に込められた、そんな背景や歴史などの「物語」をディーラーさんから詳しく聞くことも、買い付けをするうえで大事にしていると言います。
時代を越えて愛されるアンティークの魅力
最近では10代や20代の来店も増えており、世代を問わずアンティークの魅力が伝わっていることに喜びとやりがいを感じているそうです。
「古ければ古いほど趣が出てくるところに、特に魅力を感じています」と勝俣さん。
昔は技術が未熟だったため、ガラス製品に気泡が入り込んでいたり、デザインに微妙なズレがあったりなど、現代の製品には見られない特徴が随所に残っているのだとか。
しかし、そうした「完璧ではないからこその美しさ」にこそ、アンティークならではの魅力が詰まっていると話します。
その時代特有の手仕事や技術の跡は、時を越えて受け継がれてきた証であり、それが独自の個性や温かみをもたらしてくれる。
アンティークが放つ年代を超えた美しさは、ひとつひとつの品物に刻まれた、そんな歴史の証の積み重ねにあるのではと感じているそうです。
受け継がれる物語を、あなたの日常に
「この品を誰から頂いたのか、どのように受け継がれてきたのか、すべて覚えているんです」と勝俣さんは言います。
お客さん一人ひとりと会話を交わす中で「あのとき、あの場所で出会ったものが、今もこうして大切にされている」と実感すること。
そして、ディーラーさんに「こんな素敵な方が、あの品を選んでくれたんです」と報告できること。
そのような瞬間に生まれる喜びも、お店を続けるうえでの大きな原動力になっているそうです。
遠い国で大切にされてきた物語が、海を越えてまた誰かの日常に寄り添っていく。
そんなアンティークの醍醐味を感じられるこの場所に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
フローラル アンティークス
営業時間
11:00~17:00
定休日
火曜日、水曜日
電話番号
0467-91-5181
支払い方法
現金、カード、電子マネー、QR決済
アクセス
JR鎌倉駅東口より徒歩12分
住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目1-7
駐車場:なし