東アジア文化都市事業 文化継承「千年先の鎌倉へ」 市がキャッチコピー発表
日中韓3カ国で文化芸術の発展を目指す都市を選定し、イベントや交流を通して相互理解や連帯感の形成を図る東アジア文化都市事業。今年は鎌倉市と中国のマカオ特別行政区・湖州市、韓国の安城(あんそん)市が事業都市に選ばれている。5月20日に鎌倉芸術館で行われる鎌倉市開幕式を前に、ロゴマークとキャッチコピーが決定した。
鎌倉市が2月20日に発表したキャッチコピーは、「千年先の鎌倉へ、はじめの一歩」。約千年前に誕生した鎌倉の文化を、この先の千年も継承していくという思いが込められている。キャッチコピーに合わせてロゴマークも完成。保育園や幼稚園など市内16施設の5歳時クラスから集まった457枚のイラストから選び、つなぎ合わせて出来上がった。
期間中は開幕・閉幕イベントの他、日中韓での交流事業や市内での文化交流イベントなどを実施。市担当課は、「文化都市事業を通して、市民が鎌倉のルーツになっているものを知る機会になれば」と期待を込める。
民間事業に費用助成
市では、東アジア文化都市の趣旨に合致した民間団体が期間中に実施する事業に対し、費用を助成する。助成金は上限30万円で、助成対象経費の3分の2以内。応募条件は、地域資源を生かした文化の魅力の国内外への発信、青少年が伝統文化に触れる機会の創出、文化と他分野との協働による地域・社会課題への対応、文化を担う次世代の育成のいずれかの要素を含む団体。市担当課は、「実行委員会や市の主催事業だけでなく、市で一体となって盛り上げていきたい」と話す。
一次募集は3月31日までで、4月11日〜12月31日までの事業が対象。詳細は市東アジア文化都市事業担当【電話】0467・23・3000。