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ホキ美術館「作家の視線 過去と現在、そして…」11月11日まで開催中!【千葉市緑区】

チイコミ!

ホキ美術館「作家の視線 過去と現在、そして…」11月11日まで開催中!【千葉市緑区】

同じ作家の過去から現在の作品を並べて鑑賞できる「作家の視線 過去と現在、そして…」がホキ美術館で、11月11日(月)まで開催中です。

五味作品だからこそ質感へのこだわり

ホキ美術館でも人気の高い画家の一人、五味文彦(71)。

その静物画は質感の表現に特にこだわりを持っています。

レモンを題材にした作品は2008年から21年まで5枚ありますが、レモンのみずみずしさやガラスの透明感など細密さとリアルさが1枚ごとに増していることが見て取れます。

背景の色合い、光の当て方も年々違ってきて、皮がむかれたレモンはより神々しく輝いていきます。

五味文彦「ガラス器とレモン」2008年
五味文彦「三角のグラスのある静物」2021年

本物の板を貼った?小尾作品の凹凸絵肌

人物画の小尾修(59)は、粘度の高い自作オイルを使った凹凸のある絵肌が特徴的です。

絵の具で物質感を作り出す表現は、絵の中の床板がまるで本物の木材を貼り付けたように精巧。

10年に文化庁海外派遣制度でパリに1年間留学、その時のレンブラント作品の模写経験が作品作りに影響を受けたと言います。

特にメディウム(油絵の具の溶液)の使い方は自身のHPで公開中なので要注目です。

小尾修「昨日の雨」2008年
小尾修「止まり木」2021年

白い背景と裸婦とガーゼをモチーフにしたシリーズ4作品の島村信之(59)。

03年「紗」、09年「浴」、13年「創」、20年「晄」がそれ。

構図だけでなく、背景の白色、光の当て方、ガーゼのしわ、肌の質感など、毎回実験的に描き方を変えるそうです。

「テーマの光を描き出す島村のさまざまな描写を楽しんでください」と広報の担当者は胸を張ります。

代表画家はもちろん、初めて作品が展示される若手画家たちがどのように変わっていくのか、ホキ美術館がこれからの写実絵画を担っていく未来の画家たちへの期待も込められている今回の企画展へ足を運んでみては。(取材・執筆/マット)

ホキ美術館
電話番号/043-205-1500
※開館日など詳細は公式HPを確認
ホームページ/https://www.hoki-museum.jp/

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