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日販グループが約49億円の最終赤字 書店に並ぶ雑誌はほぼ半数が売れ残り

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日販グループが約49億円の最終赤字 書店に並ぶ雑誌はほぼ半数が売れ残り

取次大手の日販グループホールディングスは5月30日、2023年3月期の通期連結決算を発表した。売上高は4021億7100万円(前年比9.4%減)、営業利益は16億6100万円の赤字(前年は12億4400万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は49億3400万円の赤字(同2億1800万円の赤字)と減収減益だった。

取次事業は、売り上げの約8割を占める日本出版販売で大幅な減収減益で、赤字幅が拡大した。日本出版販売の売上高は3632億9000万円(前年比9.7%減)、営業利益は39億3700万円の赤字(前年は24億2900万円の赤字)、経常利益は2期連続の赤字となる36億2900万円の赤字(同21億7700万円の赤字)だった。

商品別の売上高では、書籍、雑誌、コミックの3つのジャンルで前年から減収している。書籍は1619億1500万円(前年比11%減)、雑誌は781億6700万円(同14.3%減)、コミックは493億3300万円(同32.6%減)の売上高だった。この3ジャンルで売上高は前年から約473億円減収している。

さらに、返品率は書籍がかろうじて前年から0.2%改善されたが、雑誌、コミックは悪化している。書籍は29.6%、雑誌は47.8%、コミックは30.1%の返品率で、3ジャンルの平均の返品率は35.8%。雑誌においてはほぼ半数が売れ残っている状況だ。

出版取次は、書店での売り上げの減少、コスト効率の悪化、さらに配本運賃の上昇などの課題を抱えている。書店の閉店も加速しており、2023年度は168店が閉店している。来店客数も減少の一途で、新型コロナウイルスの流行前である2019年を100とした場合、2023年度は75.6%にまで減少している。

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