【ガチ】47歳のおっさんが初めて「ぬい活」してみたらこうだった
思えば遠くに来たもので、私もこの1月に47歳になった。自分では「よんじゅうなな」ではなく「しじゅうなな」と言っているが、誰がどう見ても完全体のおっさんである。絶対に人生は折り返しちゃってるよね。
それでもかつて松ちゃんが「魂は歳を取らない」と言ったように、気持ちだけはフレッシュでいたい! というわけで今回は人生初の『ぬい活』にチャレンジしてみることにした。
・ぬい活とは
みなさんは『ぬい活』と聞いてすぐに何のことかお分かりだろうか? ぬい活の “ぬい” は「ぬいぐるみ」のことで、要するにぬいぐるみと日常生活を楽しむ行為というか、プレイのことを指す。
代表的なのは旅先の観光名所や、美味しそうなグルメと一緒にぬいぐるみの撮影をすること。SNSはもちろんのこと、目を凝らすと普段も『ぬい活』をしている人をちょいちょい目にする。
・ぬい活女子多数
さて、私はポケモンGOがライフワークであり、フレンドの女性たちはかなりの確率で『ぬい活』をしている。彼女たちのバッグにはピカチュウやゲンガーが忍び込んでいて、食事などの際に必ず撮影をしているのだ。
女性たちのぬい活は微笑ましく、率直に「楽しそうにやってんな」と思う。思い出の残し方は人それぞれ。彼女たちはもちろんのこと、撮影されているピカチュウたちもイキイキして見えるから不思議だ。
・ワシ?
そんな時であった。「サンジュンさんもやってみたらどうですか?」と奇妙なお誘いが。私は即座に辞退したが「俳優の大和田伸也さんもぬい活してますよ~」と言うではないか。マ、マジで?
Xを見ると御年77歳の大和田伸也先輩が楽しそうにぬい活をしておられる。魂は歳を取らない──。というわけで、恥ずかしながら47歳にして『ぬい活デビュー』してみることにした。
・ヤナップと一緒
で、私の推しポケモンは「ヤナップ」で、2年ほど前からぬいぐるみを持っている。ヤナップの魅力は目の焦点が合っていないところ。それでいて上半身裸の無邪気さを愛さずにはいられない。
今回ヤナップを連れて行ったのは、大阪で開催されたポケモンGOのイベント。イベント中やら食事中にヤナップの撮影をしちゃおうという算段である。えへへ、可愛いヤナップが撮れるかな~。
……なんて、当初は私も思っていました。
結論から申し上げると、私にとって『ぬい活』は相当ハードルが高かった。いや、ぬいを撮影している最中は楽しい。職業柄か、それなりに上手にヤナップの撮影も出来ていると思う。一方で、ぬい活中の私の表情ときたら……
THE・不気味!
・現実が痛い
ぬいぐるみ片手にニヤついたおっさんは、ただただ不気味でしかなく、この表情を周囲に晒し続けていたかと思うと私のチキンハートは耐えられそうにない。なにせ私は47(しじゅうなな)のおっさんなのである。
さらに言えば “ぬい活女子” と比較して、私はまだまだぬい愛が足りないようだ。彼女たちがぬいぐるみを出すタイミングで私もヤナップのことを思い出していたため、ぬい活があたり前になるにはそれなりに時間がかかるのだろう。
以上のことからヤナップにはまたしばらくお留守番をしてもらい、ぬい活はまたの機会に……ということにさせていただきたい。ヤナップにはやや悪い気もするが、私のせいでヤナップに風評被害があっても気の毒だ。
とはいえ『ぬい活』自体の面白さはわかった気がするので、誰にも見られない “密室ぬい活” はありかもしれない。今回は残念ながら『ぬい活』を物に出来なかったが、挑戦したことで私の魂はまた少し若返った……ハズだ。
参考リンク:ポケモンずかん「ヤナップ」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.